日越協力と高齢化社会
2023-04-26 11:30:01

高齢化社会の課題解決に挑む!日越協力の未来、恩徳福祉会の国際貢献

高齢化社会の国際協力:日本とベトナムの未来



近年、日本とベトナム双方で高齢化が急速に進んでいます。日本はすでに高齢化社会の進展が著しく、深刻な介護人材不足や社会保障制度の維持といった課題に直面しています。一方、高齢化率の上昇こそまだ緩やかなものの、ベトナムも近い将来、同様の課題を抱えることが予想されます。

この状況を受け、第2回国際科学会議2023において、恩徳福祉会理事長の岡田宗修氏が講演を行い、「日本とベトナムの両国における高齢化社会の現状や介護人材ニーズとその課題解決についての考察」と題して、両国の現状と今後の展望について発表しました。

講演内容:現状と課題、そして解決策



講演では、日本とベトナムの高齢化社会における現状と課題、そしてそれぞれの解決策について詳細に解説されました。

日本の現状と課題:

既に高齢化が非常に進み、高齢者の割合は人口の28%(約3500万人)にも上る。
介護人材の深刻な不足、給与水準の低さ、急速な高齢化の進行、高額な介護費用などが大きな課題となっている。

日本の解決策:

介護人材の確保と処遇改善
社会保障制度の持続可能性の確保
高齢者の生活の質の向上

ベトナムの現状と課題:

高齢化率は12%と日本に比べ低いものの、今後急速な高齢化が予想される。
介護施設の不足、介護人材の質・スキルの不足、介護サービスの普及不足、介護費用の高騰などが課題。

ベトナムの解決策:

日本の介護人材育成システムを参考に、ベトナム独自のシステムを構築する。
介護予防を強化し、健康寿命を延伸することで福祉費用の抑制を目指す。
介護に対する社会全体の認知度を高める。

日越協力の重要性



岡田理事長は講演の中で、日本とベトナムが互いに協力し、それぞれの経験や知見を共有することが重要だと強調しました。特に、ベトナムでは家族介護が主流であり、日本の高齢化対策の経験が非常に参考になるとしています。

恩徳福祉会の取り組み



恩徳福祉会は、2015年にベトナム現地法人JVMCHRを設立し、日越間の介護人材育成に貢献しています。ハノイとダナンに留学・日本語教育センターを擁し、人材の募集からビザ申請支援まで幅広くサポートしています。ダナン医薬技術大学とも連携し、看護学生への日本語教育や介護スキル教育を実施、2023年からインターンシップ受け入れも開始しています。大学創立記念式典では、これらの貢献に対し感謝状を授与されました。

未来への展望



恩徳福祉会は、今後も日本とベトナム間の協力体制を強化し、高齢化社会の課題解決に貢献していくことを表明しています。日本の企業がベトナムで介護人材育成施設を設立し、文化的な違いを考慮した教育プログラムを提供することで、質の高い介護サービスの普及が期待されます。

高齢化は日本とベトナム共通の課題であり、両国の協力によって、より効果的な解決策を生み出すことができるでしょう。恩徳福祉会の活動は、日越両国の発展に大きく貢献するものと期待されます。

会社情報

会社名
社会福祉法人 恩徳福祉会
住所
大阪府吹田市岸部南1-4-24
電話番号
06-6265-0105

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