岩崎電気が新たなLED道路灯を発表
近年、道路照明は省エネルギーと持続可能性の観点からの重要性が増しています。この度、岩崎電気株式会社が発売した道路用LEDランプユニット「LEDioc ROAD LED LAMP UNIT」は、従来製品をリニューアルし、皮相電力を最大30%削減したことを発表しました。この新しいユニットは、高出力のNH270Wに相当する製品を含むラインナップが加わり、実際の照明ニーズに応えるものとなっています。
リニューアルの背景
「道路脱炭素化基本方針」が策定され、国の目標として2025年までにすべての国道でLED化を進める必要があります。特に2030年度までには、高速道路100%、自治体でも80%を目指すという意欲的な目標が立てられています。このような背景に対して、岩崎電気は既存の道路灯器具に照明ユニットを付け替えることでLED化を実現しようとしています。
新しいLEDユニットの特長
新製品は、光学レンズの最適化が施され、ランニングコストの削減を促進します。従来品と比較してVAが大幅に低下する一方で、高出力のNH270W相当の製品がラインナップに加わりました。このことにより、高照度が求められる主要な幹線道路や交差点、さらには交通量の多い場所でも十分な明かりを提供できます。
配光パターンの可変機能
また新ユニットは、3種類の配光パターンを選択できる機能も装備しています。「2車線用配光」「3車線用配光」「直下配光」のいずれかを状況に応じて使い分けることで、あらゆる道路環境に最適な照明が提供可能です。これにより、設置場所の特性に応じた柔軟な対応が可能になります。
安全性や耐久性にも配慮
新しいLEDユニットには、初期光束補正機能が備わっており、点灯開始から寿命末期まで安定した明るさを保ちます。このため、点灯初期の過剰な明るさを抑えてエネルギー消費を最適化します。さらには、橋梁部など振動の激しい環境でも安心して使用できるように耐振性を強化しました。
結論
岩崎電気の新たなLED道路灯用ランプユニットは、省エネルギーに向けた大きな一歩を提供するとともに、道路照明の未来に貢献することを目指しています。これからはもとより、エネルギー効率の向上や温暖化対策に寄与することで、私たちの生活をより良いものにしていくでしょう。2025年以降、全国での導入が期待されており、既存の道路灯器具をいかに有効活用するかも、今後の大きな課題になりそうです。