病院の新照明導入
2024-03-08 12:10:01

医療現場を変える新しい照明システムの導入事例

医療現場を変える新しい照明システムの導入事例



兵庫県明石市の医療法人公仁会が運営する明石仁十病院では、より快適な入院環境を提供するために、サーカディアンリズムに基づいた新しい照明システムが導入されました。この新たな取り組みは、従来の病室の静的な明かりではなく、自然の明るさの変化を模倣することで、患者の健康と医療スタッフの作業環境を改善する狙いがあります。

導入背景



明石仁十病院は慢性期の患者を対象とした入院及びリハビリ治療を行っており、病棟の改築に際し、照明環境の改善に取り組んでいました。旧来の病棟は、一定の明るさと固定された色温度の照明が主流でしたが、サーカディアンリズムの導入により、ICU症候群やせん妄などの症状を軽減することを目指しました。患者がリラックスして休むことができ、医療スタッフにとっても快適に作業ができる環境を作ることが重要視されています。

新しい照明システムの詳細



明石仁十病院に導入されたのは、山田医療照明製のLED導光板薄型照明です。特にサーカディアンリズムに基づいた調色機能が特徴で、朝、昼、夕、夜といった自然な時間の経過を再現します。これにより、患者は外の明るさに気づかずとも、照明の色温度の変化を感じることができます。

このシステムの特長として、医療スタッフの負担を軽減する自動点灯や調光・調色機能が挙げられます。これにより、手動での調節が不要になり、業務効率が向上します。

患者とスタッフのメリット



新しい照明システムの導入によって期待される利点は以下の通りです:

  • - 患者様へのメリット
サーカディアンリズムを感じることで、身体の自然なリズムを整え、睡眠の質を向上させることが可能に。また、曇りの日や雨の日でも、室内で時間の流れを感じやすくなります。

  • - 医療スタッフへのメリット
自動的に調整されることで、照明に関連する作業負担が軽減され、業務に専念できる環境が整います。

照明の技術的側面



新たに導入されたサーカディアン照明は、WELL Building Standardに基づいて設計されており、特にメラノピック照度を重視しています。この照度は、体内時計を調整するホルモン、セロトニンの分泌に大きく影響します。さらに、DALI制御システムを採用し、時間毎に光の色と強さを自動で調整できます。これにより、患者とスタッフにとってより自然に近い光環境を提供することが可能となります。

結論



明石仁十病院での新しい照明システムの導入は、単なる照明の変更にとどまらず、患者や医療スタッフの生活の質を向上させる重要なステップとなります。今後の病院の反応によって、さらなる導入が進む可能性もあり、医療現場の照明技術の最前線を示しています。新しい医療環境がもたらす効果を期待し、これからの展開が見逃せません。

会社情報

会社名
山田医療照明株式会社
住所
千代田区西神田2-3-166F
電話番号
03-5212-6021

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