新時代のトレンドカラー発表
2018-09-13 20:17:35
新時代のシニア世代にふさわしいトレンドカラー「U.Ge Color 2019-2020」が発表
新時代のシニア世代、アッパー・ジェネレーションに寄り添う色彩
一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)では、過去60年以上にわたってカラーに関する情報を提供してきました。その中で、特に注目すべきは新しいシニア層、すなわち「アッパー・ジェネレーション(U.Ge)」に特化したトレンドカラーの選定です。今回は、2019年から2020年に向けたU.Ge向けのトレンドカラーについて詳しくご紹介します。
新しいシニア像の創出
これまで「高齢者」と呼ばれていた方々の位置づけを見直し、もっと自立的でエネルギッシュな世代として位置づけられたのがU.Geです。この改称は、日本流行色協会が2016年に発足した「高齢者を元気にするカラーデザイン研究会」にもつながっており、シニア向けの色彩を業界横断的に研究する試みが続けられています。
2019-2020年向けトレンドカラー
今回選定されたトレンドカラーは全体テーマが「水の形」で、自由で柔軟な生き方を象徴しています。具体的には、次の2つのカラーグループが発表されました。
1. グループ名「湧く」
このグループは、咲き誇る花のエネルギーをイメージした色合いが特徴です。暖色系のレッドやピンクが中心となっており、これらは見る人の気分を高揚させ、行動を促す力を持っています。ポジティブで活動的な印象を与えることができるため、着用することで自然と外出したくなる気持ちを引き立てます。
2. グループ名「深まる」
こちらは水の深い色合いがテーマで、主にブルー系の色が選ばれています。このグループは、水面の明るいブルーから深海の暗いブルーまで、さまざまな表情を持ちます。特に、人生経験を積んだシニア層に深い知識を反映させ、クールでありながら落ち着いた印象を与えることが狙いです。
シニア層の嗜好とトレンドの融合
昨年実施されたJAFCAの調査では、U.Ge世代の中でピンク系とブルー系の色への嗜好が高まっていることが明らかになりました。この人気を反映したトレンドカラーの選定は、具体的なデザインにおいても、ピンクやブルーを中心にした多色配色が推奨されています。これにより、視覚的な心地よさを追求しつつ、イエロー系やカッパーをアクセントとして組み合わせる形が提案されています。
今後の展開について
「U.Ge Color 2019-2020」は、全体で4つのグループから構成されており、残りのグループは11月9日に開催される予定のセミナーで詳しく解説されます。興味のある方は、ぜひJAFCAのウェブサイトをご確認ください。
まとめ
シニア世代の新しい呼称「アッパー・ジェネレーション(U.Ge)」に向けたトレンドカラー選定は、その自由な生き方を反映した特徴的な色合いで構成されています。今後も、その活動を通じてシニア層に寄り添ったカラーデザインが大学、ビジネスシーン、さらには日常生活において重要な役割を果たすことでしょう。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 日本流行色協会
- 住所
- 東京都港区芝大門1-1-33三洋ビル5F
- 電話番号
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03-6721-5120