スマートビルでサービスロボットの運用効率向上を目指す新技術の検証

スマートビルの未来を切り拓く新技術の実証検証

ｕｇｏ株式会社（ユーゴー）は、昨今の社会課題解決に向けて、サービスロボットの運用効率を高めるための新たな技術の検証に乗り出しました。2025年9月から、パナソニック株式会社エレクトリックワークス社との共同で実施されるこの検証プロジェクトは、スマートビル自体をデジタルの視点から見直すきっかけとなります。

スマートビルの重要性

急速な人口減少や地球温暖化対応の必要性が叫ばれる中、スマートビルは今後の都市設計における重要な要素となっています。特に、ロボット技術の導入は作業の効率化や省エネに寄与し、持続可能な社会を実現するための鍵を握ると考えられています。今回の技術検証は、このスマートビルにおける「サービスロボット」で効率を向上させることを目的としており、その具体的な方法が注目を集めています。

プロジェクトの詳細

このプロジェクトは、パナソニックの照明設備とｕｇｏの自走式ロボットの連携に焦点を当てています。現在、多くのサービスロボットは、自身で位置情報を管理しなければなりません。しかし、異常停止などのトラブルが発生した際には、手動での操作が必要となってしまいます。これを克服するために、照明器具に取り付けられたビーコンが活用され、ロボットが効率よく単独稼働できるシステムを構築するのです。

検証の目的とポイント

1. ロボット稼働エリアの自動再開: フロア内の95%以上のエリアで、ロボットが単独で再稼働できることを目指します。
2. 共通マップの構築: ビーコン情報を活用し、ロボット同士や他のサービスとの位置情報を共有します。これにより、業務の効率化が促進されます。
3. 照明制御のユースケース: 夜間や点検作業の際に、ロボットが照明を制御することで、環境を利用した作業の精度向上を図ります。