インターンシップ選考が本選考に与える影響
株式会社i-plugが運営する新卒オファー型就活サービス『OfferBox』が、2027年卒業予定の学生を対象に実施した夏期インターンシップに関する調査結果を発表しました。この調査では、学生がインターンシップに何を求め、選考プロセスがどのように影響を与えると感じているかについて詳細が明らかになりました。
インターンシップへの参加希望
調査結果によると、27卒学生の実に98.2%が夏期インターンシップへの参加を希望しているという驚異的な数字が示されました。これは前年と同様の結果で、学生たちがインターンシップを非常に重視していることを示しています。1.8%というわずかな学生が「いいえ」と回答したことからも、その需要の高さが伺えます。
求められるインターンシップの内容
インターンシップに参加したいと考えている学生たちが求める内容は主に「職業体験」を通した実務の理解に集中していることが、最も多くの回答を得た「働くイメージをつくりたい」からも明らかです。この意見は37.8%の支持を受けており、インターンシップを通じて実際の職場環境や業務に触れることの重要性を反映しています。
エントリー状況
今年の夏期インターンシップへのエントリー状況については、63.9%の学生が「これからエントリー予定」と答えています。このことから、学生たちの多くがすでに行動を起こしていることがわかります。暑い夏の間に多くの学生がインターンシップに集中して参加したいと考えているようです。
インターンシップ選考と本選考の関連性
興味深いことに、インターンシップの選考結果が本選考の合否に影響を与えると思う学生は88.8%に達しました。しかし、逆にインターンシップで不合格となった場合でも本選考には応募するつもりだと答えた学生が61.3%いたことが、選考結果に対する学生の考え方の柔軟性を示しています。多くの学生がインターンシップの結果に一喜一憂するのではなく、それを一つの経験として捉え、本選考に挑む姿勢を持っているようです。
企業のスタンスと今後の展望
続いて、企業側の意見も調査しています。結果として、55.2%の企業が夏期インターンシップを本選考と結びつける予定であると答えたことが明らかになりました。この数字は昨年よりも増加しており、インターンシップ評価の重要性が増していると考えられます。また、41.7%の企業が、インターンシップの評価を本選考で活用することが「まだ決まっていない」としつつ、26.5%は活かさないと考えている点も示唆に富んでいます。これにより、今後、採用活動においてインターンシップの役割がますます高まる可能性が見えてきました。
調査の概要
この調査は、2025年5月19日から22日までの期間に、OfferBoxに登録している227年卒業予定の学生を対象に行われ、有効回答数は499件でした。また、企業に関しては、361社からの回答を得ています。
まとめ
今後の採用の動向を考えると、学生と企業の双方がインターンシップに対してどのように感じ、評価しているかを理解することが重要です。OfferBoxの取り組みにより、より多くの学生と企業がマッチングし、お互いにとって有意義なインターンシップが実現できることが期待されます。