TearExoとハウス食品グループの連携
神戸大学発のスタートアップ、株式会社TearExoが、ハウス食品グループ本社と共同で、新たな乳がんリスク評価サービスの実証事業を行うことを発表しました。兵庫県神戸市に本社を構えるこの企業は、涙液を用いた検査法を開発し、より多くの女性が自身の健康に関心を持つことを目指しています。
Tears Collectorの実用化
本実証事業では、ハウス食品グループが開発した「Tear Collector」という採涙キットが使用されます。これは、たまねぎの催涙成分を応用した新しい手法で、被験者が涙を簡単に採取できる環境を整えています。Tear Collectorを通して採取された涙液がどのように乳がんのリスク評価に役立つのかを、MUIC Kansaiの支援の下で検証していきます。
女性の健康をサポートする社会実装
TearExoは、泣きたい時に涙を流すという非常に自然な行為を利用して、より身近に乳がんリスク評価を行うことを企図しています。この取り組みにより、涙液を用いた乳がん診断方法が、日常的な健康チェックとしてユーザーに受け入れられることを期待しています。
TearExoは、ハウス食品グループ、さらには地方自治体や医療機関との連携を強化し、女性が自身の身体を気軽に理解し、向き合う環境の構築を進めています。
MUIC Kansaiとは?
実証事業においてTearExoを支援しているMUIC Kansai(一般社団法人関西イノベーションセンター)は、三菱UFJフィナンシャルグループが設立したイノベーション創出のための会員制拠点です。企業やスタートアップが共にイノベーションを進める場を提供し、実証実験や新サービスの社会実装をサポート。表向きには中立的な立場で活動し、様々な課題に取り組んでいます。
ハウス食品グループの取り組み
ハウス食品グループは、料理や食品を通じて人々に感動を提供し続ける企業です。今回の共同研究により、彼らは長年の研究で培った技術を新たな分野に応用しようとしています。「Tear Collector」は、涙液の採取を簡便にし、液体バイオプシーを実現するために不可欠な道具となっており、期待が寄せられています。
TearExoを知る
株式会社TearExoは、2022年に設立され、涙液を利用した新しいバイオテスト手法に特化した企業です。「誰もが疾病から解放される世界」をビジョンに掲げ、涙液による検査法の普及を図り、J-Startup KANSAIに認定された実績があります。近年は、深層技術やバイオテクノロジーを駆使しており、その革新的なアプローチは多くの注目を集めています。
TearExoのコア技術であるTearExo®法は、涙液中の細胞外小胞を従来よりも高感度で素早く検出可能です。この技術は、希薄な涙液でもがん細胞からのエクソソームを確実に見つけ出せるため、行政や医療機関でも期待されています。
まとめ
TearExoが推進する乳がんリスク評価サービスは、涙液という身近な存在を利用し、従来の医療診断に新たな視点をもたらすものです。この試みが成功し、女性の健康管理に新たな光をもたらすことを期待しています。今後も、TearExoとハウス食品グループの動向に注目が集まります。