世界初の航空旅客搭乗橋に新機能登場
新明和工業株式会社が開発した「ガーターレス」機能を搭載した航空旅客搭乗橋が、近日中に市場に登場します。この新機能は2024年8月に展開される「バリアフリータイプ」のオプションとして、10月1日から販売が開始される予定です。
「ガーターレス」の革新性
「ガーターレス」機能は、航空旅客搭乗橋の安全性と快適さを向上させることを目的として設計されています。これまでの搭乗橋では、ガーターやレール面の存在が見え、大雨時には水が流れ、歩行者の安全を脅かすことがありました。しかしこの新機能によって、解決しました。可動式カバーがガーターとトンネルレール面を覆うことで、洗練された空間を提供しながら、衛生環境も改善されました。
衛生的で安全な空間の実現
新開発のガーターレス機能により、搭乗橋内は常に清潔に保たれます。グリースが塗布されているトンネルレール面において、乗客が触れるリスクを減少させるだけでなく、カーペットの汚れを防止する仕組みも整備されており、利用者の安心感が一層高まります。また、両サイドの溝や段差を解消したことで、踏み外しやすいポイントを減少し、車いす利用者やキャリーケースを持った方にも優しい設計となっています。
開発背景と試験
この新機能の開発には、新明和工業の播磨工場と宝塚工場での実証実験が重要な役割を果たしました。信頼性や安全性を検証するために、様々な条件下の雨水の流れを確認し、最終的な製品化に成功したとのことです。
多様な搭乗橋の選択肢
この情報を受けて、搭乗橋シリーズは「スタンダードタイプ」「バリアフリータイプ」「フルフラットタイプ」の3種類が提供され、ユーザーはニーズに応じた製品を選ぶことができます。特に「バリアフリータイプ」に「ガーターレス」機能が加わったことは、大きな進展と言えるでしょう。
環境に優しいユニバーサルデザインへの貢献
新明和工業は、空港施設におけるユニバーサルデザインの推進に寄与するため、今後も利用者の皆様が安全かつ快適に搭乗できる環境を整えていく予定です。2030年度までには累計300基の販売を目指し、この革新技術が世界中の空港で普及していくことを期待されます。
今後の展開に注目が集まっている新明和の搭乗橋。この「ガーターレス」機能が、どのように空港の利用者体験を変えていくのか、その進展が待ちきれません。是非、搭乗時にはこの新しい機能の利用を検討してみてはいかがでしょうか。