性格がBMIに与える影響を探る調査
日本の性格診断の先駆者であるディグラム・ラボ株式会社と、ヘルスケア分野に特化した株式会社FiNC Technologiesは、興味深い調査結果を発表しました。これは、2024年7月22日から8月12日までに実施した「性格タイプ別BMIおよび食事行動調査」のもので、性格による健康行動の違いを浮き彫りにしています。
調査概要
本調査は、FiNCアプリを利用している18歳以上のユーザーを対象に行われ、有効回答数は男性760人、女性1,477人、合計で2,237人です。調査方法としては、ディグラム診断に基づくアンケートを実施し、回答者の食事記録をもとに体組成や栄養摂取内容を解析しました。
主な結果
調査の結果、性格タイプと性別によりBMIや栄養摂取内容に顕著な違いが確認されました。特に、性格タイプの中でも「アクティブ・スマート」タイプの男性は肥満が多く見られ、一方で「優しい・おっとり」タイプや「マイペース・引っ込み思案」タイプはBMIが有意に低いことが分かりました。
また、調査では性別によるBMIの違いも明確で、男性の「アクティブ・スマート」タイプでは肥満が多く、「ポジティブ・楽天家」タイプの男性は普通体重が最も多い傾向にあります。女性では「頑固・カタブツ」タイプがやせ型が多いといった特徴が見られました。
性格タイプごとの栄養行動
調査によると、性格タイプによって栄養補給方法に違いが現れました。「アクティブ・スマート」タイプではビタミンサプリメントを摂取する人が多く、一方で「頑固・カタブツ」タイプはビタミンに加えてミネラルも補う傾向が強いという結果が出ています。
ディグラム・ラボ代表の考察
今回の調査結果は、性格に基づく健康行動の違いがBMIに影響を与えている可能性を示唆しています。特に「アクティブ・スマート」タイプは体重コントロールに取り組む時間が不足しているかもしれませんが、その一方で行動力が高いために積極的に食事に向き合っていることも魅力の一つです。
「ポジティブ・楽天家」タイプの男性はその前向きな性格が普通体重を維持する要因になっている可能性があります。そのほか「頑固・カタブツ」タイプは、計画的な食生活を好み、脂質の摂取も調整できているところから、慎重な性格が影響していると考えます。
まとめ
性格に基づく健康管理の手法は、従来の健康アドバイスに新たな視点を加え、個人特有の行動特性に適した施策を提案することができます。BMI管理に特化したプランや、性格ごとの健康プログラムの開発が視野に入っています。これにより、より持続可能な健康的ライフスタイルの確立が期待されます。
ディグラム診断とは
ディグラム診断は、心理テストに基づく性格診断プログラムで、多くのユーザーデータに基づいて個々の性格や対人関係の傾向をフィードバックします。5000万回を超える診断実績を持ち、より高度な分析が可能です。これにより、今後の健康管理においても、就職活動や人間関係作りに役立つ情報を提供しています。
健康管理アプリ「FiNC」の概要
FiNCは、体重や食事、運動などを一元管理できるアプリで、Bluetooth対応の体組成計とも連携しています。ユーザーは、楽しみながら健康を管理し、病気予防を行うことができるため、日常的な健康管理が可能となっています。