経済産業省が選出したJCM実現可能性調査の実施者について
経済産業省が選出したJCM実現可能性調査の実施者について
経済産業省が手掛ける「二国間クレジット取得等のためのインフラ整備調査事業(JCM実現可能性調査)」が、令和7年度から実施されることとなりました。このプロジェクトは、国際的な気候変動対策を促進するため、さまざまな国での環境事業の可能性を探索することを目的としています。特に、二国間クレジット制度を活用し、環境保護とエネルギー転換の枠組みを強化することを目指しています。
この調査事業の実施者は、2025年4月21日から5月22日までの公募を経て決定され、特定の事業者が選ばれました。厳正な審査を経て選出された事業者は以下の通りで、各自が発表した提案は多様な国との協力を反映したものになっています。
採択された事業者と提案内容
1. 宇都宮工業株式会社
提案内容: メキシコにおける油脂汚泥の適正除去及び油脂汚泥由来燃料製造・利用に関する調査
- メキシコの環境問題に対応するため、油脂汚泥を適切に処理し、資源化を促進するプロジェクトです。
2. カナデビア株式会社
提案内容: マレーシアにおける廃棄物発電事業の導入に関する調査
- 廃棄物をエネルギーに転換することで、持続可能な社会の実現を目指します。
3. 株式会社クニエ
提案内容: UAEにおける大型施設向け遮熱ガラスコーティングに関する調査
- エネルギー効率を向上させ、熱負荷を軽減する技術の導入を図ります。
4. 株式会社日水コン
提案内容: インドネシアにおけるパームオイルミル廃水からのメタン回収及びバイオマス発電に関する調査
- 廃水からエネルギーを回収することで環境への負荷を軽減しつつ、再生可能エネルギーの導入を促進します。
5. 株式会社ムロオシステムズ
提案内容: キルギス共和国における水力発電開発に関する調査
- 自然エネルギーを活用し、地域の電力供給の自立を支援します。
6. 山九株式会社
提案内容: インドネシアにおける貨物鉄道輸送導入に関する調査
- 物流効率を高め、カーボンフットプリントを削減する輸送システムの導入を目指します。
7. 三菱商事株式会社
提案内容: フィリピンにおける再エネ導入・エネルギー移行に関する調査
- 再生可能エネルギーを通じて持続可能な未来を築くためのプロジェクトです。
各事業者の提案は、地球環境対策を進める上で非常に重要であり、持続可能な発展に向けた鍵を握っています。これらの取り組みが成功すれば、国際的な協力の強化にもつながり、持続可能な未来に向けた大きな一歩となるでしょう。経済産業省は今後の進捗を見守り、必要なサポートを行っていく方針です。
会社情報
- 会社名
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三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
- 住所
- 東京都港区虎ノ門5-11-2オランダヒルズ森タワー
- 電話番号
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