Tangem、日本市場での新サービス「Tangem Pay」を発表
セルフカストディ型の暗号資産ウォレットを展開するTangemが、日本で新たに「Tangem Pay」というサービスを開始しました。これにより、ユーザーは自身の暗号資産を日常の支払いに直接利用できるようになります。
セルフカストディの利便性
暗号資産が普及する中、悩ましい点は「セルフカストディの状態で、どのように日常決済に利用するか」という問題でした。従来の決済サービスでは、資産を管理するためにカストディ型サービスに預け入れたり、法定通貨に変換する必要があったため、煩わしさやリスクが伴っていました。
Tangem Payは、この課題を解決するために設計されています。完全なオンチェーンの資産管理と、グローバルな決済機能を融合したこのサービスは、Tangem Walletアプリに組み込まれています。
ユーザーはPolygonネットワーク上のUSDCを使用し、支払い用アカウントに資金をチャージすることで、バーチャルVisaカードを通じて世界中での支払いが行えます。また、このカードはApple PayやGoogle Payにも追加可能で、店舗やオンラインでVisa加盟店で広く利用できます。
資産のセキュリティ
Tangem Payのアーキテクチャは、資産の所有権を保つことを目的としています。他の多くの暗号資産カードがカストディ型ストレージに依存する一方で、Tangem Payでは、ユーザーの主要資産はセルフカストディ環境に保存されます。全ての資金はTangem Wallet内に安全に保管され、ユーザーが支払い用残高にチャージする際のみ資金が移動します。この仕組みによって、高いセキュリティとプライバシーを確保しつつ、規制された金融インフラへのアクセスが可能となります。
効率的なユーザー体験
Tangem Payは、簡潔かつ効率的なユーザー体験を提供しています。一度限りの本人確認を終えれば、アプリ内で直ちにバーチャルVisaカードを発行できます。また、資金のチャージも容易で、アプリ内のスワップ機能によってPolygon上のUSDCに変換が可能です。チャージ後は即座に支払いが可能で、リアルタイムで通貨変換も行われます。
透明性ある料金体系
料金体系も透明度が高く、月額費用やカード発行手数料は一切ありません。USDCからUSDへの変換は1:1で行われ、必要な場合は通常のネットワーク手数料および為替手数料のみが適用されるため、複雑な手数料は排除されています。
暗号資産を日常で使う
Tangem Payは、Visaの広範なネットワークを活かして、ECサイトやサブスクリプションサービス、旅行や交通機関の利用など、日常シーンでの暗号資産の使用を可能にします。これにより、暗号資産は「持つもの」から「使うもの」へと進化を遂げます。
日本進出の背景
Tangemの日本展開は、SBIホールディングスの戦略的支援によって支えられています。これにより、安全かつユーザー主導の暗号資産ソリューションへの需要が高まっていることが示され、Tangemの日本市場での存在感がさらに強化されることでしょう。特に、同社のハードウェアウォレット技術は、複雑さを排除しつつも高いセキュリティ基準を維持しています。
さらに、Tangemはリング型ハードウェアウォレットの開発など、日常生活に馴染む新たなセキュリティ体験の創出にも努めています。現時点では、「Tangem Pay」はTangem Walletアプリ内で利用可能であり、ウォレットの設定後にサービスを有効化することで、数分以内に日常的な暗号資産支払いを始められます。
Tangemについて
2017年に設立されたTangemは、セルフカストディをシンプルにすることを使命とするスイスの企業です。ハードウェアウォレットはアプリと連携し、デジタル資産の保管・管理を安全かつ容易に行えるよう設計されています。「Tangem Pay」の導入により、ユーザーは資産の管理から国際的な支払いまでを一元的にコントロールできるプラットフォームを得ることができます。
日本市場でどのように「Tangem Pay」がユーザーの日常生活に影響を与えるのか、注目が集まります。