血糖値を下げるための食事改善法
糖尿病が社会問題となり、多くの人々がそのリスクに直面しています。特に、成人の約5~6人に1人は糖尿病の疑いがあり、2000万人以上が糖尿病の有病者またはその予備軍とされています。しかし、そんな現状にもかかわらず、糖尿病と診断された人のうち4割近くが治療に至っていないのが現実です。治療を受けないまま放置すると、動脈硬化や心疾患、脳血管障害などの深刻な病気を引き起こす可能性があります。
食事改善の重要性
糖尿病と向き合うためには、まず「食事」と「運動」という生活習慣の改善が不可欠です。特に血糖値を管理するための食事に関して、多くの人が何から始めればよいのかわからないというのも事実です。
食事のポイントを押さえる
新刊「虎の門病院監修血糖値を下げるおいしい食事大全科」では、血糖を安定させるために実践すべき6つのポイントが示されています。
1.
ご飯の量に工夫を: 小さめの茶碗を使うことで、見た目の満足感を得ることができるため、少量でも満足感を得やすくなります。
例えば、150gの白米を異なる大きさの茶碗に盛った場合でも、見た目の違いで「多い」と感じやすくなります。
2.
定期的な食事を惜しまない: 自分に適した食事量を知るため、1週間分の献立を計画し、その中で適切なカロリー配分を行いましょう。例えば、1日1800キロカロリーの人は、朝食、昼食、夕食を600キロカロリーずつ取るのが理想です。この本では、21種類の献立例も紹介されています。
セカンドミール効果って?
朝食をしっかり食べることで、次の食事の血糖値に良い影響を与える「セカンドミール効果」があります。朝食でたんぱく質や食物繊維を取ることによって、昼食時の食後血糖値を緩やかに保つことが可能です。
運動の重要性
食事療法だけではなく、十分な運動も大切です。特に、食事後に歩くことは血糖値を下げるのに効果的です。また、生活習慣を変えるために、「まず3日だけ」と決めることが効果的になります。習慣化には約3週間かかり、その後3か月続ければ生活の一部となります。どんな小さな成功でも、自信を持って続けることが大切です。
栄養データの提供
この書籍では日常的によく使う131品の食材栄養データを掲載しており、エネルギー量や栄養成分が一覧でわかるため、無理なく自分に合った食事を見つけられます。
私たちの健康な生活は、特別なことではなく、身近に実践できるものです。新しい食事法を試すことで、より健やかに過ごすヒントを見つけてみてはいかがでしょうか。
書誌情報
- - タイトル: 虎の門病院監修血糖値を下げるおいしい食事大全科
- - 医学監修: 門脇孝
- - 栄養監修: 土井悦子
- - 定価: 1980円(税込)
- - 発売日: 2024年8月26日(月)
- - ページ数: 176ページ
- - ISBN: 978-4-07-457053‐9
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