福岡市との「脱炭素社会の実現に向けた連携協定」
積水化学工業株式会社とその傘下の積水ソーラーフィルム株式会社は、福岡市と「脱炭素社会の実現に向けた連携協定」を結びました。この協定は、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験を通じて、持続可能な社会の構築を目指すものです。
協定締結の背景
都市部においては、広大な再生可能エネルギーの設置が厳しいという現実があります。こうした課題を解消すべく、積水化学とSSFは福岡市と協力し、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験を実施してきました。これまで、FGN(Fukuoka Growth Next)を利用した防水材の一体型施工や、香椎浜小学校の体育館屋根へ200㎡規模の導入が行われています。
この協定は、これらの先行実証の結果をもとにして、更なる技術開発や実証実験を進めていくことを目的としています。脱炭素社会に向けた探索的な取り組みが期待されます。
協定の主な内容
本協定の中では、以下の具体的な取り組みが盛り込まれています。
1. ペロブスカイト太陽電池の普及促進を図るとともに、都市型の地産地消エネルギーモデルの確立。
2. 市有施設における新技術の実証や導入を通じて、地球温暖化対策の先進的な取り組みを進めること。
3. 環境エネルギー教育を通じて、持続可能な社会に向けた理解と啓発を促進すること。
直近の取り組み予定
積水化学グループは、協定に基づき、実装および実証を推進しています。特に、小中学校の体育館屋根への設置や、技術開発に向けた新たな実証を通じて、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の社会実装を加速します。これにより、持続可能な社会への貢献を強化していく方針です。
積水化学の取り組みは、福岡市における脱炭素の未来を切り拓く重要な一歩と言えるでしょう。これからも両者の連携が、地域の発展や持続可能な社会の実現に寄与することを期待したいです。
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