宇宙輸送の拡大へ
2024-09-19 20:54:48

インターステラテクノロジズ、46.3億円の補助金獲得で宇宙輸送拡大へ

インターステラテクノロジズ、宇宙輸送サービスを革新



インターステラテクノロジズ株式会社(本社:北海道広尾郡大樹町)は、2024年9月19日、文部科学省の「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)フェーズ3」において、最大46.3億円の交付が決定したと発表しました。この交付金は、宇宙輸送における先端技術の社会実装を後押しするもので、インターステラテクノロジズは低価格で高頻度な宇宙輸送を実現する小型ロケットZEROの開発を加速します。

SBIR事業の背景と目的


NL文部科学省が推進するSBIR(Small Business Innovation Research)制度は、スタートアップ企業による革新的な研究開発を支援するものです。この度の交付により、インターステラテクノロジズは、さらなる技術向上とサービスの拡充を図ることができるようになります。

今回の交付はフェーズ1での成果が評価されたもので、今後はさらなる資金を活用して、宇宙輸送のさらなるビジネスチャンスを創出し、国内宇宙産業の成長に寄与していく考えです。同社はこれまでにも民間単独で宇宙空間到達に成功した経歴を持ち、今回のプロジェクトに期待が寄せられています。

小型ロケットZEROの特長


小型ロケットZEROの開発は、宇宙事業における自立性を高めるための重要なステップです。このロケットは全長32メートル、直径2.3メートルのサイズで、LEO(低地球軌道)に最大800kg、SSO(太陽同期軌道)に最大250kgを打ち上げることが可能です。これにより、需要が急増する小型衛星の打ち上げニーズに応えられます。

ZEROは、初号機の打ち上げを目指して開発が進められており、競争力のある価格設定が強みとなっています。量産時には、1機あたりの打ち上げ費用が8億円以下に抑えられる見通しです。また、専用打上げが可能な柔軟性も備えており、さまざまな用途に応じた宇宙輸送サービスを提供できる点が特徴です。

宇宙輸送の市場と需要の拡大


最近のデータによると、1,200kg以下の小型衛星打ち上げの需要は、2010年代から急激に増加しており、2023年には約2,860基に達しています。しかし、宇宙輸送サービスの供給力は依然として需要に追いついていないため、国内企業では主に海外ロケットに依存せざるを得ない状況です。

インターステラテクノロジズは、このような需要と供給の不均衡を解消するため、国内における宇宙輸送能力の向上に貢献することを目指しています。国の宇宙戦略基金に沿った取り組みにより、2030年代前半には年間30件の打ち上げ能力を確保することが目標とされています。

代表取締役CEOのコメント


代表取締役CEOの稲川貴大氏は、今回の成果について、「厳正な審査に通過し、次の段階に進むことができた。国内でのロケット需要が高まっている中、我々はより一層の技術開発と事業推進を行っていく」とコメントしています。

会社概要


インターステラテクノロジズは、宇宙の総合インフラ会社として、低価格で便利な宇宙輸送サービスを提供するスタートアップです。北海道大樹町に本社を置き、東京支社、福島支社、室蘭技術研究所を含む4拠点で開発を進めています。今後も、宇宙産業の発展に寄与するため、続けて技術革新に取り組んでいく予定です。これからのインターステラテクノロジズの展開に注目です。


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会社情報

会社名
インターステラテクノロジズ株式会社
住所
北海道広尾郡大樹町芽武690番地4
電話番号
0155-87-7330

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