アニメーション界の巨匠、古川タク氏の特別展が開催
2024年9月20日(金)から10月10日(木)の期間、東京工芸大学中野キャンパスにて、著名なアニメーション作家であり、イラストレーター、絵本作家でもある古川タク氏の特別展「―Taku Furukawa タクペディア展―」が開催される。この展覧会では、古川氏のイラストレーション、おどろき盤、漫画、映像作品など、約100点の貴重な作品が展示される予定である。
この企画展は、東京工芸大学の芸術学部アニメーション学科が設立20周年を迎えたことを祝う意義も持っている。古川氏は、同学科の設立に参加し、2003年から2015年まで教授として教鞭を執り、数多くの学生たちにアニメーションの基礎を伝えてきた。さらに、古川氏は公益社団法人日本漫画家協会が主催する2024年度第53回日本漫画家協会賞カーツーン部門で大賞を受賞しており、この受賞を記念した意味でも本展覧会は重要である。
展示内容と新作の発表
「タクペディア展」では、2024年度第53回日本漫画家協会賞カーツーン部門で大賞を受賞した作品集「タクペディア」に収録された漫画作品の展示のほか、古川氏が長い年月をかけて描き貯めたイラストやおどろき盤といった希少な作品が多く披露される。さらに、本企画展のために新たに制作されたインスタレーションも初めてお目見えするとのことで、来場者の期待を集めている。
アニメーション界への貢献
古川タク氏は、1964年に大阪外国語大学を卒業後、久里洋二実験漫画工房に入社。その後1970年に「タクン漫画BOX」を設立し、視覚的おもちゃ「驚き盤」や短編アニメーション「上京物語」が数々の賞を受賞するなど、アニメーション作品の創造に貢献してきた。特に、彼は日本を代表するアニメーション作家の一人であり、2004年には紫綬褒章、2012年には旭日小綬章を受賞している。
特別イベントとトークショー
また、展覧会開催中の10月5日(土)には、アニメーション研究家のなみきたかし氏やメディアアーティストの橋本典久氏を招いたトークショーも予定されている。これは予約制で、古川氏との対談が行われる。「TAKUPEDIA」制作についてや、「驚き盤」の魅力について語られる予定で、アニメーションに興味を持つ方々にとって貴重な機会となるだろう。トークショーの名残を楽しむ懇親会も同日夕方に開催される。
開催概要
- - 会期:2024年9月20日(金) ~ 10月10日(木)
- - 開館時間:10:00~18:30
- - 料金:無料(予約不要)
- - 場所:東京工芸大学中野キャンパス2号館メディアラウンジ
- - URL:東京工芸大学公式サイト
アニメーションの可能性に挑戦し続ける古川タク氏の素晴らしい作品に触れられるこの機会を、ぜひお見逃しなく。入場無料ですので、気軽に訪れてみてはいかがだろうか。