日本航空(JAL)は、2025年5月1日から適用される国際貨物に関する燃油サーチャージの新価格を国土交通省に申請しました。これは、2025年3月のジェット燃料の平均価格が1バレルあたり85.39米ドルだったことを受けたもので、燃油指標価格は「85.00以上90.00未満」と設定されています。
新たなサーチャージ額は、1kgあたり62円(米州・欧州など遠距離路線)、37円(アジア遠距離路線)、および33円(アジア近距離路線)となっています。これは、国際物流において重要な要素である燃油コストに基づいており、貨物を扱う業者にとって注意深く見守るべき改定となるでしょう。
JALは、燃油サーチャージの改定を毎年12回、すなわち毎月行うことを予定しており、毎月のサーチャージは、シンガポールでのジェット燃料(ケロシン)の前々月平均価格に基づいて決定されることになります。これにより、国際貨物を利用する企業は、急激な価格変動に適応しやすくなることが期待されています。
この新制度の導入により、国際貨物の物流コストがどのように影響を受けるのかが注目されます。JALは、実際のサーチャージ額を明確な基準に基づいて決定するため、顧客にとっても理解しやすく、信頼性の高い情報提供を行うことを目指しています。
燃油サーチャージは、国際貨物輸送の際に避けては通れないコスト要因の一つであり、特に海外との取引が多い企業にとって効率的なコスト管理が求められます。JALの新しい決定が業界に与える影響を考える上で、その詳細を把握しておくことは非常に重要です。
今後、JALが国際貨物の燃油サーチャージをどのように適用し、改定していくのか、その動向に注目が集まります。