Vicor、LEO/MEO衛星向け電源ソリューションを発表
近年、宇宙産業において通信衛星の重要性が高まっています。特に、低軌道 (LEO) や中軌道 (MEO) に位置する衛星は、その特性から高い性能が求められます。そんな中、Vicor Corporationは、10月23日から24日にかけて行われる第38回マイクロエレクトロニクスワークショップ(MEWS38)に参加し、同社の耐放射線電源ソリューションを発表することを明らかにしました。
MEWS38の概要
MEWS38は、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)主催のイベントであり、最新のマイクロエレクトロニクス技術についての情報交換の場として重要な役割を果たしています。今年のイベントでは、Vicorのシニアフィールドアプリケーションエンジニアである水谷豊氏が、「Vicor’s Radiation Tolerant Factorized Power Modules for LEO and MEO Applications」というタイトルで講演を行います。これにより、宇宙での電源供給に関する新たな知見を提供する予定です。
講演内容
水谷氏は、Vicorが開発した耐放射線電源モジュールについて、その特長である「高効率」、「高電力密度」、「低ノイズ」な電圧変換技術を紹介します。これにより、次世代のLEO/MEO衛星に最適な電力供給ネットワークが構築できることを強調します。この技術は、高性能ネットワーク通信用ASICやプロセッサにおいても極めて重要です。
Vicorの持つ独自技術であるファクタライズドパワーモジュール (FPA) は、100Vの入力から0.8V/150Aの出力を実現し、HPC(高性能コンピューティング)や自動車、航空宇宙、防衛などさまざまな産業中で活用されています。
Vicorの技術革新
Vicor Corporationは、設立以来40年以上、電力密度と効率の高い電源設計に注力してきました。その結果、同社の電源モジュールは、過酷な環境においても高い性能を発揮することができます。特に、宇宙系のプロジェクトにおいては、耐放射線性能は必須要件となっており、そのための技術革新が進められています。
MEWS38に参加する意義
MEWS38は、最新の技術の発表だけでなく、研究者同士のネットワーク構築の場でもあります。参加者は、業界の新たなトレンドや技術革新を直接体感できる貴重な機会となるでしょう。また、Vicorにとっても、自社技術をアピールし、宇宙関連のビジネスを拡大する良いチャンスでもあります。
参加方法
現在、MEWS38では事前参加登録の申し込みを受け付けていますが、締切は10月10日までとされているため、参加を希望される方は早めの登録が推奨されます。公式サイトには、講演の詳細やVicorの出展内容について情報が掲載されています。興味がある方はぜひご確認ください。
公式サイト:
MEWS38公式サイト
Vicorのウェブサイト:
Vicorイベントページ
Vicorについて
Vicorは、業界において高性能な電源ソリューションを提供している企業です。自身の技術革新を通じて、様々な業界における技術革新を支援しており、その成果は宇宙分野に限らず、幅広い分野で認められています。今後もその技術力を駆使してさらなる成長が期待されます。