金沢の伝統文化を体験！金箔づくり教室がスタート

金沢の伝統工芸を体感する新しい金箔体験

2024年11月1日、石川県金沢市にある「金澤しつらえ」で新しい金箔体験が始まることが発表されました。このプロジェクトは、株式会社箔一が手掛けており、金沢のひがし茶屋街の一角に位置するこの場所で、参加者は実際の職人が使う道具を用いて金箔工芸品を作ることができます。

金沢は長い歴史を持つ金箔の産地であり、その技術は日本のみならず世界的にも注目されています。しかし、近年観光スタイルが変わり、旅行者はただの観光名所を訪れるだけでなく、その土地の文化や生活に触れることを求めています。箔一は、そんなニーズに応えるため、文化と産業を融合させた新しい観光体験を提案しています。

昔ながらの茶屋建築で

金澤しつらえは、1880年頃に建設された金沢市指定保存建物であり、昔の茶屋文化が息づいています。特に、伝統的な出格子「木虫籠」や、何度も塗り替えられてきた聚楽壁など、当時の面影を残す建築様式からは歴史の深みを感じることができます。参加者はここで、200年以上の歴史を持つ茶屋文化に触れることができるのです。

本物の金箔体験

今回の体験プランでは、職人の指導のもと、実際に職人たちが作業に使う道具を用いて金箔製作を行います。プログラムは約90分で構成されており、参加者は自分だけの工芸品を作ることができます。出来上がりは職人のように完璧ではないかもしれませんが、それぞれの個性が反映された作品が生まれることでしょう。これにより、参加者はただ金箔を作るだけでなく、創造の楽しさを体感することができます。

加賀藩の茶道文化に触れる

体験の合間には、加賀藩の茶の文化も楽しめます。休憩時間には、350年の歴史を持つ大樋焼の茶碗を使用したお菓子とお抹茶がふるまわれます。お菓子は『加賀藩御用菓子司森八』から提供される季節の上生菓子で、加賀藩の茶の湯文化が今も生き続けることを実感できるでしょう。また、茶道の簡単な作法についての説明もあり、参加者はより深く日本の伝統に触れることができます。