国内製造業向け新たなSAP Cloud ERPテンプレート開発の発表
2023年7月29日、OKIソフトウェア、ボッシュSDS、ノムラシステムの三社が共同で国内の製造業向けにSAP Cloud ERPのテンプレートを開発することを発表しました。この取り組みは、日本の製造業の発展と地域社会の活性化を目的としており、各社の持つノウハウを結集することで実現されます。
新たな挑戦の背景
近年、日本の製造業はグローバル競争激化の中で多くの課題に直面しています。三社は、製造業界の深い知識とSAPの運用経験を活かし、地域製造業の競争力を強化するための実践的なソリューションを提供しようとしています。この共同開発には、グローバルな視点を持つボッシュ、顧客ニーズへの対応力を重視するノムラシステム、そして長年にわたり製造業と関わってきたOKIソフトウェアが参加します。
共同開発のプロセス
共同開発は、最初にOKIグループの製造子会社であるOKIサーキットテクノロジーとOKIコムエコーズを対象にトライアルが開始されます。この過程で、製造業の抱える課題に対して「Fit to Standard」のアプローチを用い、効果的な解決策を提供していく予定です。これによって、競争力強化が図られる見込みです。
地域活性化への取り組み
特にOKIグループが所在する地域の製造業に向けて、このテンプレートを集中展開することが計画されており、地域発展を支える新たな試みが期待されています。執行役員の佐藤圭一氏は、「実際の現場で培った知見が、より実践的な価値を創出することに貢献する」と強調しました。
各社の声
ボッシュSDSのカントリーマネージャー中角広氏は、三社の協力によって生まれる具体的なソリューションに自信を示しています。また、ノムラシステムの取締役鈴木一聖氏は、日本独自の技術と情熱を次世代につなげる意義を語り、今後の進展に期待を寄せています。
OKIソフトウェアの役割
OKIソフトウェアは、140年以上の歴史を持つOKIグループの一員として、製造業の基幹システム(ERP)構築・運用において30年以上の実績を誇ります。その専門知識を生かし、最新の手法を用いて顧客に寄り添った支援を提供します。公式ウェブサイトでは、更なる詳細が紹介されているので、ぜひチェックしてください。
ボッシュとノムラシステムについて
ボッシュSDSは、デジタル化のプロバイダーとして世界中で事業を展開し、持続可能性に向けた新しいビジネスモデルの構築を支援しています。ノムラシステムは、伴走型コンサルティングにより顧客の経営課題を解決し続けてきました。これらの企業の連携により、製造業の新しい時代を拓くことが期待されています。
終わりに
これらの取り組みが、日本の製造業にどのような影響を与え、さらなる発展を促すのか、今後の動向に注目が集まります。