和のトランプ「閏札」がもたらす新たな日本文化の可能性

新しい日本の文化を探る旅

我々の周りには、日本の文化と生活様式に関する素朴な疑問が溢れています。特に、明治時代や戦後の急激な西洋化は、伝統的な文化と現代のライフスタイルとの間に大きな距離を生んでしまいました。このような背景から、「新しい日本文化を探求し、世の中をもっとおもしろくしたい」という目的を持ったプロジェクトが立ち上がりました。

旅行先での気付き

このプロジェクトのスタートは、ある日ふらっと立ち寄った旅先での出来事に遡ります。お土産屋で見かけたトランプに目を奪われ、ふと思ったのです。「なぜトランプのマークは♠、♦、♣、♥の四種類なのだろう？」この疑問が、私たちの文化と現代の生活との間にあるギャップを考えるきっかけとなりました。

ここで、私たちの提案は「和のトランプ」に独自の視点を加え、日本の文化として表現することです。伝統文化への敬意を忘れず、新たなアプローチに挑戦します。

和のトランプ「閏札」

このプロジェクトの中心的なアイテムが、和のクリエイティブな視点でデザインされたトランプ「閏札（うるうふだ）」です。閏札は四季の和歌をテーマにし、因州和紙を用いることで、材質や質感にまでこだわっています。

江戸時代に賭博の禁止により消滅したカルタが、もし日本独自に進化を遂げていたら、どのような形になっていたのかを考えました。そして、トランプが持つマークや絵札、ジョーカーなどの役割を和の視点で再解釈し、オリジナルのデザインで表現しました。

2022年には、応援購入サービスMakuakeで先行発売し、目標額の287%を達成しました。これにより、我々のビジョンの実現に大きな一歩を踏み出すことができました。

今後の展望

このプロジェクトはただの製品開発にとどまらず、新しい文化を探求し続ける姿勢が重要です。「神道や仏教、伝説や風習、日常の中に息づく日本の文化を再発見し、現代の生活に溶け込ませる」という考え方を大切にし続けます。

私たちは「April Dream」の一環として、多くの人々とこの夢を共有し、協力しながら進めていきたいと思います。文化の継承と新たな挑戦を組み合わせた「閏札」は、私たちの未来の日本文化の象徴となることでしょう。