NTTアーバンソリューションズの新たな試み
NTTアーバンソリューションズグループは、環境への配慮を基本にした事業展開を進めています。2022年3月に策定した「環境負荷低減目標」及び「Green Future with US」という環境スローガンに基づき、同グループが新たに定めた「生物多様性方針」が2025年10月27日に発表されました。これにより、生物多様性の保全と回復を重要な経営課題として位置付けています。
環境との共生を目指して
NTTアーバンソリューションズグループの新しい方針は、街づくりにおいて生物多様性を考慮することを目指しています。具体的な施策としては、地域の生態系に基づいた事業活動を行うことが挙げられています。地域の生態系を理解することで、環境負荷を把握し、その影響を回避し、最小限に抑えるための取り組みが進められます。
自社事業からの生物多様性への配慮
グループは、事業活動に先立ち、生物多様性に影響を及ぼす地域の生態系を把握し、地域に適した植生の育成を推進しています。また、必要な場合にはモニタリングを行うことで、生態系の保全と回復を図る努力をしています。
地域社会との連携
NTTアーバンソリューションズグループは、お客様や地域、行政機関、パートナー企業との間にコミュニケーションを強化し、生物多様性に関する理解を深める活動を行っています。また、社員向けに生物多様性教育の機会を提供し、リテラシー向上を図っています。
事例紹介:都市緑化と生態系の保護
具体的な取り組みとして、東京都調布市にある「ウエリスオリーブ成城学園前」や、「ウエリス仙川調布の森」では、自然環境調査を行い、希少な動植物の生息地の保全に努めています。特に開発当初からモニタリングを行い、生態系の保全と育成に力を入れています。
さらに、大阪府大阪市の「難波宮跡公園」では、地域に適した植生を用いた緑化を進め、地域を代表する憩いの場となっています。これにより、生物多様性の保全だけではなく、地域住民の生活の質を向上させることを目指しています。
生態系調査の実施
東京都港区に位置する「品川シーズンテラス」では、在来種の植栽を行い、生物が生育するための良好な環境を醸成しています。2023年には生態系調査が行われ、189種の植物、31種の鳥類、35種の昆虫が確認されました。この調査を通じて、地域の生態系の保全と回復に寄与しています。
教育とコミュニケーションの重要性
さらに、NTTアーバンソリューションズグループは、東京都青梅市にある森林「エコロじいの森」の管理・育成を通じて、生物多様性に関するコミュニケーションを促進しています。この活動は、社員やその家族の生物多様性の理解を深める重要な機会となっています。
今後の展望
このように、NTTアーバンソリューションズグループは環境への責任を果たし、持続可能な未来の実現に向けて日々の活動を進めています。生物多様性の保全と回復は、今後ますます重要となる経営課題であり、同グループはこの取り組みを強化していく意向です。環境保全の精神をもって、新たな都市づくりを進めるNTTアーバンソリューションズグループから目が離せません。