中小企業支援の新たな道を切り拓く
株式会社日本経営承継支援(以下「当社」)は、金融機関系のベンチャーキャピタル2社および東証一部上場の企業と提携し、約1億円の第三者割当増資を実施することを発表しました。この増資は中小企業の事業承継支援を目的とし、当社の成長の一助となると期待されています。
企業背景と設立理念
当社は2015年に設立され、経営理念として「三方良しの経営承継を通じて一社でも多くの中小企業の『価値』を次世代に繋ぎ、日本経済の維持・発展に貢献します」を掲げています。主に後継者問題に直面する中小企業を支援しており、創業者はそれぞれ17年以上のM&A支援の経験を有しています。これまでに、東京・大阪・福岡・新潟の拠点を中心に、1,000以上のネットワークを構築し、数千万円から10億円規模の企業に対してコンサルティングを提供しています。
日本の中小企業の現状
国内では毎年約25万社の中小・零細企業が廃業していますが、その多くは後継者不足が理由です。この廃業が進むことで、地域経済は深刻な打撃を受けており、特に後継者問題は急務としています。現在、中小企業のオーナーの平均年齢は約60歳で、多くが後継者を見つけられずにいます。これは今後、さらなる廃業を招く要因となるでしょう。
また、従来のM&A仲介会社の多くは年商10億円以上の大規模案件を主に扱っており、年商数千万円から3億円規模の小規模案件に対する支援が不足しています。当社はこの市場のニーズに応えるため、特化したサービスを提供し、質の高い支援を実現しています。
今後の戦略と業務提携
今回の増資により、当社は事業承継やM&A支援を行うためのコンサルタントを増員し、新たな拠点を開設していく考えです。また、提携先との情報交換によって、M&A案件の幅を広げ、より多様なニーズに応える体制を整えていきます。特に、地域を越えた譲渡案件のマッチングを強化し、より多くの中小企業の存続を図ります。
具体的には、当社は
- - 全国の事業引継ぎ支援センターとの連携を強化し、
- - 大企業の展開方法を取り入れた高度なノウハウを活用し
- - 完全成功報酬の形態で、業界最安水準の手数料を実現することを目指しています。
提携による新たなサービス
この提携により、株式会社ディア・ライフが持つ不動産の再生ノウハウを活用した事業承継・M&Aサービスの導入も予定しています。ディア・ライフの専門的なスキルが中小企業の持つ資産の最大化を目指す上での大きな助けになります。また、両社は相互に顧客基盤・ノウハウを活かし、より強固な事業承継、M&A支援サービスを展開していく方針です。
結論
株式会社日本経営承継支援は、今回の増資を通じて、中小企業の経営承継に関する問題解決に向けた一層の強化を図っていきます。この取り組みが日本経済全体に寄与し、多くの企業が次世代にその価値を引き継ぐ手助けとなることを期待しています。
今後の展開に注目が集まる中、小規模企業向けのM&A支援が日本経済の一翼を担う存在になることは間違いありません。