大日本塗料がTISと共に基幹システムを刷新!新たな経営基盤を構築
大日本塗料が新たに基幹システムを刷新
大日本塗料株式会社が、TIS株式会社の支援を受けて新しい基幹システムを構築しました。このプロジェクトは2022年10月から2025年1月にかけて進行中で、最新の「SAP S/4HANA Cloud Private Edition」を用いて、より柔軟な業務運営と攻めの経営基盤を実現しています。
背景と目的
大日本塗料は1929年に創業し、日本の産業や社会インフラを支える塗料メーカーとして成長してきました。特に同社の重防食技術は、東京ゲートブリッジなどの大型建造物に使用されています。これまでのERPシステムは2008年から運用されており、業界特有のアドオンが多数開発されてきました。しかし、アドオンが増えることで保守作業が複雑になりつつあり、SAP ERP(ECC6.0)の標準サポートが2027年に終了することが背景にあり、システムの刷新が急務でした。
TIS選定の理由
TISがパートナーとして選ばれた理由は、まず既存のERP資産の有効活用を提案し、過去の投資を浪費せずに今後の成長に応じた基盤を構築できることでした。また、TISの持つ「SAP S/4HANA Cloud Private Edition」の導入により、業務の運用効率が向上し、インフラ管理やバージョンアップの負担が軽減されることも評価されました。加えて、オンサイトでのサポートを通じて、各部門と密接に連携しながら業務フローの再設計に取り組みました。
移行プロセス
プロジェクトのスタートにあたり、大日本塗料とTISは業務プロセスをゼロベースから見直しました。これにより、不要な業務や手順が排除され、効率的な業務手法が模索されました。特に約100本のアドオンの詳細な分析が行われ、業務に不可欠なものは約60%移行し、今後必要な約10%は新たに設計・開発、残りの30%は廃止する方針が確定しました。このようにして、システムの保守性と拡張性を向上させ、2025年1月の本番稼働を目指すことができました。
導入の効果
「SAP S/4HANA Cloud Private Edition」の導入による主な効果は、まず保守性と運用効率が著しく改善されたことです。特に業務プロセスの見直しとアドオン資産の最適化が、企業の柔軟な経営をサポートしています。また、データ活用の強化も顕著で、良質なデータが容易に抽出できるようになり、全社的なDX推進が加速しました。
大日本塗料のコメント
プロジェクトを振り返り、大日本塗料の関係者たちはTISとの連携が非常に有益だったと語っています。大日本塗料のシステムに対する深い知見が、安心感を与え、システムの完成度を高める要因となったと言います。今後も彼らはTISに対し、業界全体の視点での提案を期待していると述べています。
このように、大日本塗料とTISの協力により、業務の効率化や成長の基盤となる新たなシステム基盤が構築されています。これからもこのシステムが同社の発展に寄与することが期待されます。
会社情報
- 会社名
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TIS株式会社
- 住所
- 東京都新宿区西新宿8-17-1住友不動産新宿グランドタワー
- 電話番号
-
050-1702-4071