視覚障害者の移動を助ける新製品『階音くん』
視覚に障がいを持つ方々がエレベーターを利用する際の不安を解消するために、株式会社シフトが新たな音声案内装置『階音くん(かいおんくん)』を発表しました。この製品は、エレベーターの各階に到着した際、自動的に「〇階です、ドアが開きます」と音声で知らせてくれるもので、ユーザーの安心感を大きく向上させる道具です。特に視覚障害者や高齢者に向けた配慮がなされています。
製品の特長
『階音くん』の主な特徴は、以下の通りです。
- - 音声案内機能:エレベーターが各階に到着した際に自動で音声で案内します。
- - 配線工事が不要:電池駆動で、後付け設置が可能。これにより大規模な工事を必要とせず、手間を大幅に軽減します。
- - 安定した反応:薄型の磁石とマグネットセンサーを使用し、ドアの開くタイミングを確実に検知します。
- - 適用範囲が広い:病院や福祉施設、商業施設、マンションなど、さまざまな場所で利用可能です。
製品が生まれた背景
視覚障害者がエレベーターを利用する際、到着階を把握できないことは、非常に大きな不安要因となります。これまで古いエレベーターの音声案内機能を追加するには高額な工事が必要でしたが、『階音くん』は既存のエレベーターに手を加えることなく、簡単に設置ができる独立型の装置として設計されています。
安心な住環境を提供
視覚障害者の中には、音声案内がない建物のために移住を断念せざるを得ない場合もあります。『階音くん』はそのような住まい選びの選択肢を広げ、例えば、居住階と1階にこの装置を設置することで、どのフロアにいるのかを音声で把握でき、安心した生活を送る手助けをします。このように、個々の判断で導入することができる点も非常に魅力的です。
役所や仮設庁舎でも活躍
さらに、『階音くん』は役所の仮庁舎でも実績があり、短期的な使用や仮設施設での導入にも適した製品です。軽量かつ電池式で設置が容易なため、必要に応じて移設や再利用が可能です。
デモ機貸出のご案内
『階音くん』は実際に触ることができるデモ機の貸出を行っており、興味のある方は気軽にお問い合わせください。この新しい道具を体験することで、視覚障害者の生活がどう変わるのか、ぜひ実感していただきたいと思います。
会社情報
株式会社シフトは、1991年2月に設立され、デバイス設計やバリアフリー製品の開発・販売に特化した企業です。大阪府大阪市淀川区に本社を構えています。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
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