株式会社船場、新社長に小田切潤が就任
2024年11月、内装デザインのリーディングカンパニーである株式会社船場(本社:東京都港区)は新たに小田切潤が代表取締役社長に就任したことを発表しました。彼の就任は同社にとって新たな挑戦の始まりであり、未来に優しい空間づくりを目指す姿勢が強調されています。
小田切潤の経歴と専門性
小田切潤は、多様な業界での豊富な経験を持つビジネスリーダーです。大学卒業後、広告代理店に入社し、アパレルやラグジュアリーブランド、セレクトショップなどのプロモーションやブランディング業務に従事しました。その後、総合商社の丸紅にてライフスタイル分野での事業開発や経営企画、M&A業務に携わり、約5年間のニューヨーク駐在中に300件以上のM&Aを経験しました。これによって、彼はグローバルな視点とビジネス感覚を培うことができました。
また、アクセンチュアのストラテジーグループでの経験やオンワードホールディングスでの執行役員職も経て、2024年11月には船場の副社長に就任、2025年3月からは代表取締役社長に就任します。彼の経歴には、早稲田大学大学院や一橋大学大学院、HEC Paris、ハーバード経営大学院での学びが含まれ、MBAや金融学、イノベーションと起業家精神に関する修士号を取得しています。
船場の理念と未来への挑戦
船場は「サクセスパートナー」という理念のもと、商業施設、オフィス、教育、福祉など多様な空間のデザインと施工を手掛けています。2021年には「Good Ethical Company」というビジョンを掲げ、人や地球に優しい空間作りを推進するエシカルデザインに注力しています。小田切社長は、船場のサービスが常に進化し続けることが求められる中、環境負荷を減らし、未来に向けた創造性と革新性を追求する意義を強調しました。
船場は1946年に設立され、陳列ケース販売の個人商店からスタートしました。以来、持続可能性に対する期待が高まる中で、企業は店舗の内外装だけでなく、オフィスや学校、公共施設にまで事業を拡大してきました。最近では、メタバースを取り入れた空間デザインにも挑戦し、リアルとデジタルの融合を図っています。
新社長からのメッセージ
小田切社長は、「Borderless Creativity & Innovation への絶え間ない挑戦へ」というメッセージを寄せています。さまざまな世界情勢や経済環境、社会課題が変化し続ける中で、船場はその真価が試される時代に突入しています。彼は、強固な基盤をもとに国際的な視点で新たな挑戦に取り組むことで、すべてのステークホルダーにとってのサクセスパートナーとなることを目指しています。
船場の多様な実績としては、サントリー天然水の北アルプス信濃の森工場の設計・施工、アイスゥミグランピングリゾート&スパのマスタープラン、三井ショッピングパークららぽーと門真などがあります。これらのプロジェクトは、企業の理念を具現化する形となっており、今後もさらなる成長が期待されます。船場と小田切社長の未来への挑戦に、今後も注目が集まります。