ひとり親家庭の現状
12月12日に、島根県民会館で行われる記者発表で、NPO法人「しまね子ども支援プロジェクト」が実施したひとり親家庭の「生活実態調査」の結果が公表される予定です。特に、この発表には関心を寄せる方々が多く、調査結果には衝撃的な数字が示されています。
今回の調査は、ひとり親家庭の子どもたちを対象にしたフードバンク「コミュニティフリッジ出雲」の利用者に対して行われ、約190世帯からの参加がありました。それによると、驚くべきことに、調査に参加した方のうち4割以上が「ひとり親になって将来に絶望した」と回答しています。この厳しい現実は、私たちの生活環境がいかに厳しいかを物語っています。
調査の背景と目的
「しまね子ども支援プロジェクト」は、2013年に設立され、島根県内のひとり親家庭やその子どもたちを支援するさまざまな活動を展開しています。中でも、常設のフードバンク「コミュニティフリッジ出雲」は、昨年の開設以来、多くの家庭に食品を提供し、食の支援を行っています。この取り組みは、日々厳しい生活を強いられている家族にとって心強い存在となっています。
活動報告と今後の展望
記者発表では、フードバンクの運営状況についても報告されます。現在、松江、出雲、大田、江津、雲南の約190世帯が利用登録をしており、毎週1,000個から1,800個の食品が提供されています。これにより、厳しい環境を抱える家庭に少しでも安心を届けることができています。
また、過去1年間の活動報告を通じて、今後も地域社会のニーズに応じた支援策を模索していく方針が語られています。ひとり親家庭の子どもたちが抱える問題解決に向け、多くのパートナーとの連携が期待されています。
実態調査の実施方法
調査は、島根大学の学生サークル「学生FBI」と連携し、9月28日から10月15日の間に行われました。全体で99件の回答が集まり、回答者の家族構成、生活状況、夏休みにおける体験活動など多角的に分析されました。この調査を通じて、ひとり親家庭がどのような困難に直面しているのか、また、どのような支援が必要なのかを具体的に把握することができました。
今後も、報告会はメディア関係者や地域住民に向けて広く開催される予定で、この問題の解決に向けた意識が高まることが期待されます。ひとり親家庭の生活実態を理解し、支援を広げるための重要な一歩となるでしょう。
連絡先
報道関係者の方々は、ぜひ今回の記者発表にご参加いただき、実態調査の結果や活動報告を直接お聞きいただくことをお勧めします。お問い合わせは、樋口和広までどうぞ。電話番号090-3723-4616、メールアドレス
[email protected]にて連絡が可能です。
12月12日の記者発表会では、これらの内容が詳しく説明され、今後の展望も含めて議論される予定です。ぜひご注目ください。