人類学者の眼から学ぶ「現場を見る」
2023年10月、東京都中央区にある人事図書館で、株式会社Trustyyleが主催した「プロの『現場を見る』~人類学者の眼から学ぶ~」というイベントが開催されました。このイベントは、企業や組織の“現場”を深く理解するための人類学者による観察手法の研修を目的としたもので、満席となる中、多くの参加者が集まりました。
イベントの概要と重要性
近年、業界を問わず「現場を見ること」の重要性が広く認知されていますが、実際にはその実践方法について悩むことも多いものです。そこで、このイベントでは長年にわたりフィールドワークを実施してきた人類学者の比嘉夏子氏と水上優氏をお招きし、具体的な観察手法や視点の重要性を学ぶ機会となりました。
参加者は、実際にどのように現場を観察すればよいか、また見えてくるものがどのように組織運営や人事に役立つのかを探求しました。業務の効率化や社員のモチベーション向上にもつながる「現場の視点」が、今後の企業成長のカギとなることは間違いありません。
講師紹介
比嘉夏子氏
比嘉夏子氏は、京都大学で人間・環境学の博士号を取得した人類学者です。企業や社会のリアルを見つめ続け、ポリネシア島嶼社会の研究や共同研究に従事しています。著書には『贈与とふるまいの人類学』などがあり、実践的な視点からの知見を広める活動を行っています。
水上優氏
水上優氏もまた、京都大学で学んだ人類学者です。企業において人類学的アプローチを取り入れるため、研修やワークショップを主催し、実践的な研究を推進しています。彼自身も大手IT企業での経験を持ち、さまざまなフィールドでのリサーチを行っています。
満席の裏にはニーズの高さ
今回のイベントが定員30名に達したことは、参加者が「現場を知る」ことへの強い興味を抱いている証拠です。人事の実務と学術的な視点が融合することで新たな発見が生まれることへの期待は、参加者の興味を引きつけた要素の一つでしょう。
さらなる展開へ
人事図書館は、今後も様々な視点から組織の在り方や人事の役割について考えていくイベントを企画していきます。学術と実務の架け橋となる場を提供することで、より多様な知見を地域や組織に還元していくつもりです。
今後のイベント情報は、Peatixにて最新の情報を提供しており、フォローすれば新しいイベントが公開された際に通知を受け取ることが可能です。最新のイベント情報をチェックして、次回の開催に参加することをお勧めします。
人事図書館について
人事図書館は、2024年4月1日に東京人形町にオープンしたコワーキングスペースで、人事関連職が集まるコミュニティです。人事に関する2000冊以上の書籍と500名以上の会員数を抱え、「仲間と学びで、未来を拓く」をコンセプトに運営されています。所在地は東京都中央区で、公式ホームページや公式X(旧Twitter)で最新情報を発信しています。