新たなステージに進む薬局業務の効率化
2025年10月1日、株式会社バイタルネットが次世代の薬局向け在庫管理システム『POWERS Neo』をリリースします。薬局の運営において在庫管理の重要性が増している中、このシステムは現場のニーズに応えた設計となっています。
『POWERS Neo』の背景
近年の医薬品に対する要望の高まりは、調剤薬局が抱える業務の複雑化にも関わっています。在庫管理機能を持つ従来のシステム『POWERS』を基に、新たに導入された『POWERS Neo』は、納品管理やピッキング機能に監査機能を追加し、より正確で安全な調剤薬局業務の実現を目指します。これにより、医療の現場におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速し、各種業務の効率化が図られます。
クラウド化のメリット
この新しいシステムでは、クラウド化が最大の特徴です。これまでのオンプレミス型から変わり、複数の端末からアクセスできる環境が整いました。インターネットさえあれば、どこからでも業務を行うことができるため、業務の柔軟性が向上しています。さらに、グループ薬局内での在庫情報がリアルタイムで共有できる機能も搭載され、業務運営が一層円滑になります。
ピッキングサポート機能でヒューマンエラーを削減
『POWERS Neo』には、スマホアプリを利用したピッキングサポート機能も備わっています。バーコード照合を行い、音声でのアラートにより、取り間違いや棚番のソートなど、ヒューマンエラーを防ぐ機能が搭載されています。また、医薬品の納品チェックや棚卸機能も強化されており、現場での作業が大幅に効率化されました。
店舗間連携による在庫情報の共有
同じグループ薬局内に留まらず、『POWERS Neo』を導入している薬局同士であれば、系列外の薬局とも在庫情報の参照が可能です。これにより、直接のやりとりがシステム内で行えるため、効率的な情報交換が実現します。
今後の展望とサポート体制
今回のシステム導入を通じて目指すのは、地域薬局同士での情報連携の仕組みづくりです。特にパンデミック時や緊急時において、円滑に薬の供給を行える体制を構築することが求められており、これが地域医療の最適化にも寄与すると考えています。バイタルネットは東北6県・新潟に強固な営業網を持ち、『POWERS Neo』のサポートを行います。また、他の地域については、開発元の常盤伝導機がサポートを提供します。
地域医療への貢献を目指して
『POWERS Neo』の開発を通じて、バイタルネットは地域医療の連携を強化し、さらなる医療サービスの向上を目指します。今後も機能の追加や改善を手掛けながら、薬局ネットワークの普及に努めていく方針です。地域の薬局が連携し、医療の質を高める一助として、この新システムは大いに期待されます。
昨今の医療現場では、ますますの効率化と信頼性向上が求められています。『POWERS Neo』がその一翼を担い、調剤薬局業務の新たな地平を切り開くことが期待されています。