2023年3月28日に発生したミャンマーでの大地震において、特に中部のマンダレーとザガイン地域が大きな被害を受けました。報道によれば、死者数は3,000人を超え、多くの建物が倒壊し、住民は未曾有の困難に直面しています。これに対して、国際NGOであるAAR Japan(難民を助ける会)は、迅速に現地協力団体と連携し、被災者への支援活動を開始しました。
AARの緊急支援チームは、ミャンマーの最大都市ヤンゴンで調達した食料や飲料水、応急治療キットなどの支援物資をトラックに積み、陸路でマンダレーに向かいました。そして、4月2日には被災地近郊で支援物資の配布を開始しました。これらの物資は、調理なしで食べられるビスケットやパン、缶詰など、被災者が早急に必要とする食料品を中心に構成されています。実際に被災者からは、「家が倒壊して食料も何もない状況で過ごしています。日本からの支援に感謝します」といった声が寄せられ、少しでも安堵を感じている様子が見受けられました。
マンダレー及び周辺地域の被害は甚大で、気温は40度に迫る暑さで、テントもない状態での避難が強いられている人々が多くいます。特に農村部では、被害状況が未だ把握されておらず、支援が行き届いていない実情があります。このような中、AAR Japanに対して「本当に被災者に支援が届くのか」という懸念の声も多々寄せられています。しかし、AARは、難民や困窮層へ焦点を当て、彼らのニーズに基づいた支援を実施しています。
現地で支援を行うスタッフは、被災した世帯一軒一軒に支援物資を届けるため、路地裏を歩いて配布活動を行っています。彼らの献身的な活動は、どれほど多くの人々を助けているのでしょうか。供給したい出あした物資が足りていない中、多くの人々が焦りを感じながら支援を待ち望んでいます。AARは、今後もミャンマーの被災者に対して直接支援を行っていく方針です。この状況に深いご理解とご協力をお願いします。
※なお、安全の観点から、公開する写真の一部は加工されています。