小田急の多言語対応
2025-04-22 14:23:50

小田急電鉄、字幕表示システムCotopatを導入し多言語対応を強化

小田急電鉄が多言語対応を強化


東京の小田急小田原線下北沢駅では、2025年4月22日から京セラが開発した字幕表示システム『CotopatⓇ』が運用を開始します。このシステムは、駅係員が訪日外国人観光客に素早く、的確に情報を提供するために設計されており、音声をリアルタイムで認識し、異なる言語でスクリーンに表示します。

Cotopatの機能と利点


『CotopatⓇ』は、英語や中国語、韓国語など、最大7ヵ国語に翻訳可能で、訪日客とのスムーズなコミュニケーションを実現します。システムは会話だけでなく、事前に登録された駅構内マップや動画をも会話内容に応じて表示することができるため、視覚的にもわかりやすい情報提供が可能です。

さらに、表示された情報は二次元コードを通じてスマートフォンに保存できるため、後から情報を確認することができます。この機能により、単なる言語の壁を越え、より円滑な旅行体験のサポートを目指しています。

小田急電鉄の顧客対応への取り組み


小田急電鉄は、観光地としても知られる箱根や鎌倉、江の島など、国内外から多くの訪問者が集まる場所です。増加する外国人旅行客に対応するために、駅には多言語に対応可能な係員が常駐していますが、下北沢駅の訪問者数の増加に伴い、対応に苦労しているのが現状です。Cotopatの導入によってこれらの課題が緩和され、より迅速な対応が期待されています。

DX推進による業務の効率化


小田急電鉄は、将来的に人材減少が予想される中で、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。2035年度には2020年度比で従事する駅係員が30%減少すると試算されているため、Cotopatを活用し業務の省力化を図ることが求められます。これにより、少人数での運営が可能となり、依然として安全で安心な鉄道運行を続ける体制の確立を目指しています。

京セラの役割とビジョン


京セラドキュメントソリューションズジャパンは、Cotopatを通じて言語の壁を超えたコミュニケーションを提供し、すべての人が安心して利用できる社会の実現に寄与しています。観光案内所やホテルのコンシェルジュとは異なり、駅では即時性が求められるため、Cotopatの翻訳スピードが特に重要です。駅係員の操作一つで、必要な情報を迅速に提供可能になるため、さらなる業務の効率化が期待されています。

新たな旅の形


今回の取り組みを通じて、小田急電鉄は訪日外国人への親しみやすいもてなしを実現し、より多くの人々が駅を起点に楽しい旅行を経験できることを目指しています。今後も駅での案内内容をブラッシュアップし、観光地としての魅力をより一層高めるとともに、日本全体の観光産業の発展に寄与していくでしょう。

まとめ


小田急電鉄の下北沢駅に導入される字幕表示システム『CotopatⓇ』は、多言語対応という新たな挑戦を通じて、駅利用者の快適さと効率的なコミュニケーションを目指しています。このシステムが成功を収めることで、今後の駅窓口業務のあり方にも大きな影響を与えることが期待されます。


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会社情報

会社名
小田急電鉄株式会社
住所
東京都新宿区西新宿2丁目7番1号(受付:6階)
電話番号

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