学生向けのハーブ染め体験で学ぶアップサイクルの魅力
2024年8月2日、茨城県那珂郡にある株式会社鈴木ハーブ研究所にて、夏休み中の学生を対象としたハーブ染めワークショップが開催されました。このイベントでは、廃棄予定の材料を用いて楽しくアップサイクルを学ぶ機会が提供され、地元の小学生や高校生が参加しました。
ハーブ染めワークショップの概要
このワークショップは、参加者が自然と触れ合いながら、ハーブを使った染色技術を学ぶことを目的としています。特に今回は、パイナップルの不可食部分とローズマリーを使用しました。ハーブ染めは、植物の天然成分を利用して布を染める素晴らしい技術です。特に、ハーブは身の回りにあるものを有効活用する手段の一つです。
ワークショップには、地元の子どもたちが7名参加し、豆乳で下処理を施した廃棄予定の綿生地をパイナップルとローズマリーの染色液で染めました。参加者たちは、染色液作りから布を輪ゴムで結ぶ手順、果ては実際に布を煮込む作業まで、自ら手を動かしながら楽しみました。
参加者の声
参加者の中からは、「色々な輪ゴムのとめ方をして、色々な柄ができたのが楽しかったです」と小学5年生が感想を述べ、また高校生からは「媒染で色が変わったのが見れて楽しかった」との意見も出ました。実際に手を動かし、創作することで、参加者は自分だけのオリジナルな布を作り上げる楽しみを得たようです。
ハーブ染めのプロセス
ハーブ染めのプロセスは多段階にわたります。まず、豆乳と水を1:1の割合で混ぜた液に布を浸し、約30分置きます。これにより、布が染色しやすくなります。その後、パイナップルの不可食部分とローズマリーを細かくカットし、鍋で煮沸して染色液を作ります。
生地を輪ゴムで結んだ後、染色液に浸し、30分間煮沸します。この工程で布に色がしっかりとつきます。最後に媒染のプロセスを経て、色がよりくっきりと定着します。これらの過程を経ることで、参加者は自然な素材を使った独自の表現方法を体得することができました。
ハーブ染めの可能性
ハーブ染めは、様々な植物を素材にすることができ、家庭でも簡単に楽しむことができます。玉ねぎの皮やナスの皮、またブルーベリーやアボカドの種など、身近にあるものを利用して染色することが可能です。これにより、環境への負荷を減らしながら、クリエイティビティを育むことにもつながります。
このワークショップを通じて、参加した学生たちはアップサイクルの重要性を再認識し、環境に優しい技術を実践的に学ぶ場を持つことができました。学校の授業だけでは学べない体験を通じて、彼らは新たな視点を得ることができたのです。
まとめ
ハーブ染めワークショップは、自然素材を活用して楽しみながら学ぶ貴重な体験です。今後もこのようなイベントを通じて、子どもたちがクリエイティビティを発揮し、環境に優しい考え方を持つことを期待します。参加者たちが身につけたスキルと知識は、彼らの将来にわたって役立つことでしょう。