育ちあう居場所
2020-02-08 13:57:45

障害のある若者とともに育ちあう居場所を目指す新プロジェクト

障害のある若者と共に育ちあうための新しい挑戦



私たちの社会には、生きづらさを抱えたり、特別な支援を必要とする若者が多くいます。そのため、特定非営利活動法人たゆらぎの井村恵美理事長は、共に育ちあう「居場所」を作るためのクラウドファンディングを実施することになりました。このプロジェクトは、2023年3月8日までの期間で多くの賛同を必要としています。

ショートステイ事業の立ち上げ背景



井村さんには最重度の知的障害を持つ26歳の娘がいます。彼女を親元から少しでも自立させたいという思いから、井村さんは「お泊まり女子会」という体験を通じて、友達との交流や自立への第一歩を促したいと考えました。ショートステイの制度を活用し、様々な人と過ごすことで、彼女が自分の未来に向かって自信を持って踏み出す手助けをするつもりです。

親の疲労と期待



特別支援を必要とする子どもを持つ親は、肉体的にも精神的にも非常に疲弊しています。井村さんもその一人で、夜中まで子どもが起きているため、十分に休むことができません。時には夜間にパニックを起こし、自傷行為を始めることもあり、親がその対応に追われる日々が続いています。

このような中で親も休息が必要であり、時には子どもから離れる時間を持つことが不可欠です。しかし、枚方市内ではショートステイを実施している施設が少なく、利便性も低いため、井村さんは「自分がその居場所を作るしかない」と決意しました。

新たな居場所「一汁一飯食堂」とは?



井村さんは、ショートステイに加えて、障害のある人が集まるだけでなく、様々な人たちが交流できる「一汁一飯食堂」を同じ施設内に設ける予定です。この食堂は、支援が必要な若者たちだけでなく、さまざまな背景を持つ若者が集うことにフォーカスしており、生きづらさを抱えている人もそうでない人も、気軽に訪れられる場所を目指しています。

食堂では、毎日温かいご飯と具だくさんのスープを用意し、利用者に提供します。300円の食事代を、少し手伝ってもらうことで無料にすることにも取り組み、若者たちが協力し合いながら、自分たちで居場所を作る力を育てたいと考えています。

クラウドファンディングの目標



今回のクラウドファンディングでは、目標金額50万円を設定しており、集まった資金は「一汁一飯食堂」の設備や食材の購入に充てる予定です。リターン品として、若者たちによるコンサートや演劇、絵画なども準備しています。これによって、若者たちが持つ力や才能を活かし合うことを目指しています。

まとめ



井村さんの取り組みによって、障害のある若者や生きづらさを抱える若者、その親たちが一緒に育ち合い、豊かな人生を歩むための道が開かれることが期待されています。これが他の地域にも広がり、より多くの人たちが支え合う環境が整うことを願っています。今回のプロジェクトを通じて、若者たちの悩みや問題、そしてその背景にある家族の課題について関心を持っていただければと思います。

会社情報

会社名
特定非営利活動法人たゆらぎ
住所
大阪府枚方市枚方上之町11-29
電話番号
072-808-8035

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