現代アートとホスト文化の融合:金沢に登場した新たなプライベートギャラリー
新宿を拠点にするSmappa!Groupが、金沢市にホストクラブ「TURRELL」をオープンし、現代アートを体験できるギャラリーを始めることを発表しました。アートとホスト文化の融合をテーマにしたこの新しい試みは、ただのナイトライフの場を超え、文化的な交流をもたらす場となることでしょう。
プライベートヴューイングギャラリーのコンセプト
このアートギャラリーは、作家が直接案内を行うプライベートヴューイング形式で、来場者が作品に対する理解を深めることができる点が魅力です。展示はホストクラブの営業時間外に行われるため、落ち着いて作品を鑑賞し、アートに関する理解を深めることが可能です。新しい形のアート体験がここにあります。
Smappa!Groupの背景と目的
Smappa!Groupは、ホストが書店員として活動する「歌舞伎町ブックセンター」や、ホストが短歌を詠むユニークなイベント「ホスト歌会」など、多様な形で芸術とホスト文化の交差点を創出してきました。これまでの成功に続き、アートギャラリーでは、専門知識を持つギャラリストホストの育成も目指しています。
第1回展覧会の詳細
初回展覧会は「ここに、あり続ける / Here to Remain.」というタイトルのもと、2024年の10月末を予定しています。メインアーティストには、TURRELLのシンボルとなる彫刻「ずっと、ここにあった」を手がけた深田拓哉と、その友情が深い作家の丹羽啓が参加します。
深田拓哉とその作品
深田は東京都出身で、現在は金沢在住です。彼の作品は日常に埋もれがちな朽ちた看板や構造物をテーマにしており、それらを未来の遺跡としてアートに昇華させます。大型の彫刻制作を得意とし、素材には主に鉄を使用。TURRELLの内装工事中に見つけた非表示の非常出口の看板をもとに、磁石のように人々を惹きつける彫刻が誕生しました。
丹羽啓の石彫作品
一方、丹羽啓は愛知県名古屋市出身で、現在は金沢美術工芸大学にて技術専門員として活動中です。彼の石彫作品では、「生活が地球を彫刻する」という視点を持って、私たちの日常生活にキャッチされる事象をしっかりと石の形に留めます。また、現代社会の不要物やゴミもモチーフにし、未来に残すべきアートとして表現します。
未来への展望
これらの作品がTURRELLの空間で対話し合い、新しい価値を生み出すことが期待されている。鉄と石という時間を超えた素材が融合し、新たな文化的スペースを創造する中で、金沢市民や国内外の訪問客へ多様なアート体験を提案していく予定です。
最後に
TURRELLは、アートとナイトライフが交わる独特の体験を提供することで、地域の文化を豊かにすることを目指しています。これからの活動が非常に楽しみです。芸術と文化を感じることのできる場として、金沢での新たなる一歩をお楽しみに!