世界初の貴金属年代測定装置、PMAS-1の誕生
株式会社SpicyCompanyは、貴金属(金・銀・プラチナ・パラジウム)の精錬年代を非破壊で測定する新たな装置、「貴金属記録検知機 PMAS-1」を独自に開発しました。この技術は、今後の貴金属取引の信頼性を大きく向上させることが期待されています。
開発の背景
貴金属の取引において、かねてより悩まされていたのが「この地金はいつ精錬され、いつ鋳造されたのか」という問いです。これまで、リサイクル地金に関する記録は主に刻印や書類に頼ってきましたが、その信憑性には疑問が残りました。そんな中、SpicyCompanyはこの技術的空白を解消するべく、CVD単結晶ダイヤモンドと量子センサー技術を混ぜ合わせたPMAS-1の開発に踏み切りました。これにより、貴金属の年代を科学的に証明する新たな手段が生まれることとなります。
PMAS-1の特徴
この装置は、真贋判定、品位(純度・組成)、および精錬・加工年代の測定が可能です。特に注目すべきは、3年幅での年代測定ができる点です。これにより、物理的測定とデータベースを統合して、リアルタイムで鑑定結果を出力できるようになりました。
技術アーキテクチャ
PMAS-1は、4つの測定層を統合したアーキテクチャを採用しています。各層が役割を持ち、持ち込み地金を傷つけることなく高精度な分析を行います。
1.
ディスプレイ層: 年代帯や鑑定結果をリアルタイムで表示
2.
試料室: 無汚染の状態で地金を測定
3.
分析層: 微量成分と年代帯を測定
4.
AI判定エンジン層: 鑑定書を自動生成します
PMAS-1が他の装置と異なる点は、CVD単結晶ダイヤのNVセンター量子磁気センサー技術を用いることで、地金内部の偽造を非破壊で検出できることです。これまでの貴金属分析装置では実現できなかった内部構造の可視化が可能となり、真贋判定の精度が飛躍的に向上しました。
鑑定サービスの開始
PMAS-1が本格稼働するにあたり、一般社団法人 両替商協会 貴金属認証機構(PMCA)とパートナーシップを結び、PMCAとSpicyCompanyのダブルネームで鑑定書の発行を開始します。
サービスの内容
- - 鑑定書発行: 真贋や品位、製造時期帯を記載し、偽造防止機能も搭載。
- - QRコード刻印: 物理指紋とリンクした台帳IDを地金に刻印し、確認を容易にします。
- - 台帳管理サービス: 物理記録を台帳に登録し、再測定で確認することで同一個体性を保証します。
料金体系
鑑定書は、新規発行が15,000円〜30,000円(地金の種類や難易度によって変動)、再発行は8,000円(税別)とし、全国的に利用可能とします。法人向けのボリュームディスカウントも用意しています。
代表メッセージ
SpicyCompanyの代表である小宮久氏は、「貴金属は世代を超えて受け継がれるべき資産ですが、その来歴は長い間不明なままでした。PMAS-1を通じて、貴金属の年代を科学的に証明し、多くの人々に安心を届けたい」と語ります。新たな貴金属取引の基準を日本から世界に提示することが目標です。
今後の展開
PMAS-1は国内市場だけでなく海外貴金属市場への展開も視野に入れています。また、その技術は貴金属鑑定以外にも、半導体や防衛分野など、様々な用途に広がる可能性を秘めています。
会社概要
- - 会社名: 株式会社SpicyCompany
- - 所在地: 東京都渋谷区恵比寿四丁目七番六号
- - 設立: 1993年4月
- - 資本金: 1億円
PMAS-1がもたらす革新は、貴金属取引の透明性を確保し、信頼性を向上させるための大きな一歩となるでしょう。