川上和歌子展「ピコとピータ」開催
2023年11月21日(木)から12月14日(土)まで、東京都中央区勝どきにあるギャラリー「@ btf」にて川上和歌子展「ピコとピータ」が開催されます。会期は木曜日から土曜日の限定で、11月23日(祝)もオープンしています。開催時間は13:00から19:00までで入場は無料です。会場へのアクセスは
こちらからご確認ください。
「ピコとピータ」について
川上氏は、子供の頃に飼っていたセキセイインコ、特に「ピコとピータ」の思い出を基にした作品を展示します。最初に飼った水色のインコが短命だった後、彼女が選んだのは黄色い頭と緑色の羽を持つインコでした。その美しい色合いは、オーストラリアの野生種に見られるものです。
この展覧会では、愛らしいピコと少し恐ろしげな顔を持つピータのエピソードが描かれています。二羽は非常に仲良しでしたが、性格の違いがありました。彼女の手の中にやって来たのは、ピータが亡くなった後のことです。彼女は、ピータが自身を避ける様子から、愛情に満ちた複雑な関係を表現しています。セキセイインコが一夫一妻制であることを後に知った川上氏は、彼らの絆の深さを思い知らされました。
ピータが初めて彼女の手に乗った瞬間を振り返り、思い出と共に涙を流します。彼女の作品において、この経験はインコという存在が彼女に与えた影響を示しています。インコたちの思い出は、彼女の創作活動全体の基盤となっています。
また、展示期間中には「大きなインコとお散歩」というイベントも開催されます。イベントは11月23日(土・祝)、30日(土)、12月7日(土)、14日(土)の午後2時から3時30分までで、勝どきの展覧会場から徒歩1分の公園まで巨大インコと一緒に散歩しながら、自由に記念写真を撮影できます。このイベントは各日3羽限定で、参加は無料です。大人も一緒に参加できるため、家族で楽しむことができます。
更に、オープニングパーティーも11月22日(金)に開催予定で、会場での交流の場となるでしょう。気軽に参加できる雰囲気の中で、作品への理解を深める良い機会といえます。
川上和歌子のプロフィール
川上和歌子は1969年に大阪府で生まれ、現在は東京都に在住しています。1991年に武蔵野美術大学短期大学部美術科を卒業し、その後も多くのインスタレーション作品を発表してきました。特に、顔のない「ひとがた」や彼女自身に似た人形、また巨大なインコたちが展開する作品で知られています。彼女の作品は、生き物の存在を独自の視点で捉え、観る者に深い感情を呼び起こします。
川上和歌子氏のアートの世界に触れ、彼女の思い出とその後の創作を通して、インコたちとの特別な絆を感じていただけたら幸いです。ぜひ、足を運んでみてください。