元民放連会長が語る!メディアの役割と情報空間の現状をN/S高政治部が議論!
学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校、S高等学校(以下、N/S高)、N中等部の部活動「N/S高 政治部」は、2024年7月16日(火)に、前民放連会長の大久保好男氏を招き、ゲスト講義「大久保好男 前民放連会長と語る『政治とメディアの役割』」を開催しました。
「新聞・テレビを見ない」世代と、政治や社会情勢が揺れ動く今、改めて考えたい「メディアの役割」について、N/S高政治部の生徒たちは熱心に耳を傾けました。
今回の講義では、大久保氏とN/S高政治部顧問の川邊健太郎氏(LINEヤフー株式会社 代表取締役会長)が、新聞・テレビとネットメディアそれぞれの立場から「政治とメディアの役割」について語り合いました。
トークセッションでは、急速なデジタル化によってメディアが大きく変化している現状や、SNSでの情報伝達が日常化する中で、報道・メディアの役割、政治とメディアはどうあるべきかなどについて、具体的な事例を交えながら議論が展開されました。
生徒たちからは、ネット上の情報との向き合い方や、フェイクニュースの見分け方など、現代社会における情報リテラシーに関する質問が多数寄せられました。大久保氏は、自身の経験に基づいて、メディアに対する批判的な視点を持つことの重要性や、情報源を多角的に確認することの大切さを説きました。
また、川邊氏は、ネットメディアの台頭によって情報発信の仕方が大きく変化したことを説明し、誰でも情報発信者になれる時代だからこそ、発信する内容や情報の真偽性をしっかりと確認することが重要であると強調しました。
講義の最後には、生徒からの質問に答えるQ&Aセッションが行われ、活発な意見交換が行われました。
N/S高政治部では、今後もさまざまなゲストを招いて、社会課題や政治について学び、議論を深めていく予定です。
ゲスト:大久保好男氏
大久保好男氏は、読売新聞の政治記者として政治の最前線を長年取材し、日本テレビの代表取締役社長、日本民間放送連盟の会長などを歴任。日本の放送業界を牽引してきた人物です。
大久保氏は、講義の中で「若い世代は、ネットの情報に頼り切りになるのではなく、新聞やテレビなど、さまざまなメディアの情報に触れることで、多様な視点を持つことが大切」と訴えました。
司会:川邊健太郎氏
川邊健太郎氏は、インターネットメディア「Yahoo!ニュース」の責任者などを歴任し、現在はLINEヤフー株式会社 代表取締役会長を務めています。
川邊氏は、講義の中で「情報発信の仕方が変化した現代では、発信する内容や情報の真偽性をしっかりと確認することが重要」と強調し、生徒たちにメディアリテラシーの重要性を訴えました。
N/S高政治部の活動
N/S高政治部は、主権者教育の一環として、政治や社会問題について学び、議論する部活動です。
生徒たちは、与野党問わず、さまざまな政治家の方の話を直接聞くことで主権者としての視野を広げ、メディアリテラシーを身につけ、情報操作に惑わされず自分で調べ考え判断する習慣をつけることを目指しています。
今回の講義を通じて、生徒たちは、政治やメディアについて理解を深め、情報に対する critical thinking(批判的思考)を育む貴重な機会を得ることができました。