新粘着付与剤登場
2025-08-25 10:15:23
ハリマ化成が新たに開発した高耐熱性粘着付与剤の意義と展望
ハリマ化成が開発した高耐熱性粘着付与剤
ハリマ化成グループ株式会社は、自社の強みを活かし、高耐熱性を持つ新たな粘着付与剤を開発した。この高耐熱性粘着付与剤は、主に自動車産業における利用を視野に入れており、現在、国内および海外のメーカー向けにサンプルを配布中だ。
ロジンをベースにした粘着剤の可能性
同社は、松の樹脂であるロジンを利用し、粘着性を高める技術を長年にわたり開発してきた。これにより、圧力をかけるだけで強力に付着し、剥がしても糊が残らない粘着剤を製造。これらの製品は宅配便のラベルや日用品の粘着テープとして広く使用され、多くの人々の生活を支えている。
自動車産業では、特に内装パネルを取り付ける際に強力な接着剤が必要であるが、従来の接着剤は乾燥時間が長く、環境への負荷となる揮発性有機化合物(VOC)を発生することが課題だった。これに対抗する形で、粘着剤の導入が提案されている。
新しい粘着付与剤の特長
新しく開発された高耐熱性粘着付与剤は、熱に強いロジン成分をより多く配合できるように設計されている。混ざりやすさを高めることで、従来品の約2倍の耐熱性を誇ることができる。この特徴により、夏場の車内温度が約70℃に達することを考慮すると、自動車の内装に必要な要件を満たすことができる。
期待される効果・展望
粘着剤の導入によって、自動車製造時の生産効率が向上し、環境負荷の軽減も期待される。特に、VOCの発生が抑えられる点は、作業者や周囲の環境への配慮からも非常に重要である。また、耐熱性と相溶性を両立した粘着付与剤は、今後の技術革新や新たな製品開発の基盤を作る可能性がある。
ハリマ化成はこの新しい技術を活用し、さらなる製品展開を図ることで、自社の価値を高めるとともに、業界全体に大きな影響を与えることが期待される。今後、どのような製品が生まれるのか、業界関係者だけでなく、多くの人々が注目している。
このように、ハリマ化成の高耐熱性粘着付与剤は、自動車産業における粘着剤の新たな可能性を示しており、さらなる発展に寄与することが期待されている。これからの動向に目が離せない。
会社情報
- 会社名
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ハリマ化成グループ
- 住所
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