ベス・アン・カミンコウ氏が電通グループの北米CEOに就任へ

電通グループが新たなリーダーシップを迎える

電通グループ（以下、「dentsu」）が新たにBeth Ann Kaminkow（ベス・アン・カミンコウ）氏を「dentsu North America CEO」に選任したと発表しました。カミンコウ氏は2025年6月16日付で就任し、グループ・エグゼクティブ・マネジメント・メンバーとしての役割も担います。

カミンコウ氏の経歴と専門性

カミンコウ氏は、マーケティングとクリエイティビティの分野で25年以上のキャリアを築いており、その実績は多岐にわたります。まず、彼女はVML Y&R Commerce/GeometryのグローバルCEOをはじめ、数々の重要なリーダーシップポジションを経てきました。また、Westfield CorpのグローバルCMOやKantar ConsultingのCEO、さらにはTracyLocke初の女性CEOを歴任しており、その経験から、業界内で確固たる地位を築いています。

特に、最近ではVMLのGlobal Chief Commerce Officer及びNY CEOとして、同社のコマース・プラクティス及びエンタープライズ・ソリューションを世界規模で展開してきた実績があります。このように、カミンコウ氏はこれまでに多々のプロジェクトを成功に導いており、そのリーダーシップは電通グループにとっても貴重な資源となるでしょう。

活躍が期待される背景

カミンコウ氏はその豊富な経験だけでなく、業界内での高い評価も受けてきました。AdAge誌の「Women to Watch」やWPPの「X-factor」メンバーとして選出されたことから、その影響力は明らかであり、D&AD、EFFIEs、カンヌライオンズ・クリエイティブコマース部門など著名なアワードの審査員を務めた経歴もあります。彼女の専門的なバックグラウンドと幅広い知識は、dentsuの成長に向けた新たな道を切り開くうえで非常に重要な要素です。

再構築への道

電通グループは今後、カミンコウ氏のリーダーシップのもとで北米市場を重要な戦略の一環として統括する予定です。カミンコウ氏が担う役割は、業界の変革を促し、北米事業のさらなる成長を実現するうえで、非常に期待されています。特に、米国はdentsuにとって「重要市場」と位置づけられており、この地域での業績向上が強く求められています。

また、米州地域におけるラテンアメリカ事業については、執行役のジュリオ・マレゴリ氏が引き続き統括することが発表されています。これにより、グローバルな戦略と地域特有のニーズに応じた柔軟な対応が可能となり、グループとしての競争力を強化する狙いがあります。