物を捨てられない理由に迫る
私たちの身の回りには、使わなくなった物がいつの間にか増えていくことが良くあります。しかし、捨てる勇気が持てない物も多いのではないでしょうか。国民500人に実施したアンケート結果を基に、捨てられない物の実情とその理由を探ります。
調査の概要
今回の調査は、一般社団法人あんしん解体業者認定協会が実施。全国の男女を対象に「捨てられない物」についてのアンケートを行い、有効回答数は500件に達しました。
- - 調査期間: 2022年11月24日〜26日
- - 対象: 日本国内の男女
この結果から、人々の心理や感情に基づく物への執着が浮き彫りになりました。
捨てられない物ランキング
アンケートの結果、捨てられない物のトップは「写真・アルバム」で、66人がこの選択肢を挙げました。具体的なランキングは以下の通りです。
1.
写真・アルバム (66人)
2.
服・ファッション小物 (63人)
3.
プレゼントでもらったもの (61人)
4.
手紙・メッセージカード
5.
子ども服・子どもの制作物
6.
趣味グッズ
7.
ぬいぐるみ・人形
8.
本・マンガ
9.
紙袋・空箱
10.
ノート・手帳・日記
勝手に作った物のストーリー
物への執着は、多くの場合、思い出や感情が深く結びついているからです。
ある女性は「昔の思い出が詰まっているので、捨てられない」と話します。このように写真は私たちの心の中に強い感情を引き起こすため、捨てるのが難しいのです。
ある男性は「高かったブランドの財布は、思い入れがあるため捨てられない」とコメント。物に対する愛着は、価格や持つ時間に影響されます。
さらに、プレゼントの場合は、贈ってくれた人の気持ちが投影されているため、捨てることが一層難しくなります。「もらった物を捨てるのは忍びない」と感じる人が多いようです。
捨てられない理由とは
調査では、物を捨てられない理由として「いつか使うかもしれない」が最も多く、234人がこの選択肢を選びました。これに続く理由は以下の通りです。
1.
愛着を感じる (146人)
2.
もったいない (58人)
3.
捨てたら後悔しそう (29人)
4.
面倒で先延ばしにしている
人々が物を捨てられないのは、心理的な要素が強く関わっています。「愛着を感じる」という感情が、物への執着を強めているのです。捨てることに抵抗を感じる人々は多くいますが、整理整頓を進めるためには、この感情にどう向き合うかが課題です。
まとめ
物を捨てることは、時に心の整理にもつながります。思い出の詰まったアイテムに対し愛着を持つのは自然ですが、物が増えすぎるとストレスの原因にもなるかもしれません。不要と感じる物は、他の人に譲ったり、使用方法を見直したりすることで新たな価値を見出すことも可能です。また、必要な物をデジタル化する方法も考えてみてください。アーカイブとして残しておくことで、部屋も整理しつつ、思い出も楽しむことができます。これらの結果を踏まえ、皆さんも自宅の物の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。