AIQが新しいデジタルクローン評価技術を特許取得
AIQ(アイキュー)株式会社は、10月23日にデジタルクローンの活動を公平に評価し、報酬を適正に分配する技術に関する特許を取得したと発表しました。この技術は、SNSやブログなどで情報を発信する実在のスタッフと、デジタルクローンによるECでの接客やコンバージョン率を統合的にスコア化し、双方の貢献度を明確にするものです。
背景
「個性を、価値に。」を企業のパーパスとして掲げるAIQは、AIを使って人の個性や思考を再現する「デジタルクローン」技術の普及を目指しています。しかし、これまでの実務においては次のような課題が存在していました。
1. 実在スタッフとデジタルクローンの貢献を同じ基準で評価することができない。
2. SNSでの発信データと、ECサイトでの接客・販売データが別管理されているため、全体像を掴むのが難しい。
3. AIの活用効果が、スタッフ評価や報酬に直結せず、結果的にモチベーション向上にもつながりづらい。
こうした問題を解決するために、AIQは「評価・分配スコアリング技術」を開発し、特許取得に至りました。
技術の概要
この特許技術は、販売やマーケティングの分野において実在スタッフとデジタルクローンの活動データを統合する仕組みを持っています。具体的には、実在スタッフのSNS発信活動とデジタルクローンによる接客結果を整合させる技術です。
1. 実在スタッフ活動スコア
- - スタッフのオンラインでの発信力やブランドに対する貢献度を数値化。
- - SNSやブログの投稿数、フォロワー数、エンゲージメントなどを含むデータを分析します。
2. デジタルクローン活動スコア
- - デジタルクローンの販売・マーケティングにおける成果を精密に数値化。
- - 接客件数、EC接客ログやチャット応対、コンバージョン率、売上などの指標が対象です。
3. 統合スコアリングモデル
- - 実在スタッフとデジタルクローンの貢献度を総合的にスコア化。
- - それぞれの成果に基づいた報酬やインセンティブの算出を行い、公正さを実現します。
この仕組みにより、人とAIが共存する環境における成果を適切に可視化でき、新たな学習サイクルと貢献評価が可能になります。
今後の展望
AIQはこの特許の活用範囲を広げ、以下の領域での活用を検討しています。
1. アパレル・小売分野
- - 実店舗スタッフのSNS発信と、デジタルクローンのEC接客成果を融合し、各スタッフの発信力と売上貢献度を可視化します。
2. インフルエンサー・専門家領域
- - SNSでの影響力とデジタルクローンの成果をリンクさせて、貢献度を定量的に評価。ファンビジネスやブランドタイアップでの主観的評価を改善の方向へ導きます。
AIQは、独自の特許技術「HUMANISE AI」を介し、多様な業界に対して最適なCX戦略を提供しており、今後もデジタルクローン技術を基盤にした新しい価値を追求していきます。また、AIQ株式会社のさらなる発展に期待が寄せられます。