新たな水産業の働き方「TRITON JOB SPOT」
2023年3月より水産業での新たな働き方、「TRITON JOB SPOT」が始まります。このプロジェクトは、「TRITON PROJECT」に基づいており、次世代の漁師を育成することを目指しています。従来の特定の漁村や船に固定されず、繁忙期にだけ働き、必要に応じて地域を移動できる自由度の高いスタイルが特徴です。
この新しい職業形態は、漁村を巡りながら魅力を体験する楽しさがあります。数か月だけの短期契約や特定の時期だけの働き方でも受け入れられるため、多様なライフスタイルに合った柔軟な働き方を可能にします。これにより、漁村の人材不足や季節的な雇用課題を解決しようとしています。
新しい働き方の詳細
1. フリーランス漁師
トラベル感覚で全国の漁村を訪れるスタイルです。このネットワークは「TRITON PROJECT」で築いてきたもので、複数の経験豊富な漁師が新しい担い手をサポートします。
2. 学生漁師
学生が長期休暇を利用して漁業に参加することが可能です。漁業体験を通じて、将来的に水産業に進む人を増やすことが期待されています。
3. 一次産業フリーランス
農業や林業など他の一次産業に従事している方が、漁業も並行して行う形です。これにより、異業種間での人材交流が活発化し、柔軟な働き方を実現します。
4. 漁師副業
現在漁師として働いている方が、他の漁村で副業的に働くことができるスタイルです。広範囲の漁村や船同士でのネットワーク作りが進められています。
業務内容について
TRITON JOB SPOTでは、下記のような業務があります。
- - 3月から5月: 宮城県石巻市にてワカメ・メカブの養殖(作業内容:水揚げ、加工)
- - 6月から9月: 香川県伊吹島でイリコ漁(作業内容:イワシの水揚げ)
- - 9月から3月: 佐賀県有明海でのノリ養殖(作業内容:ノリの摘み取り、加工)
これらは今後地域を広げ、より多くの漁村とも連携を図る予定です。
背景と目的
「TRITON JOB SPOT」が誕生した背景には、水産業の人材育成が急務とされる現実があります。2021年には、全国で185名以上の漁師が誕生しましたが、同時に繁忙期における人材不足という新たな課題も浮上しました。特に、漁村部での人口減少や高齢化が影響し、雇用の機会が限られている現状があります。そこで、FJとLHが提携し、自由で柔軟な働き方を提案するに至ったのです。こうした動きによって、漁村が抱える水産業の季節的な人材不足の解消が期待されます。
興味を持った方へ
「TRITON JOB SPOT」に参加を希望される方は、
こちらのリンクから詳細をご確認ください。
また、求人を希望される事業者様は、電話(0225987071)やメール(
[email protected])でのお問い合わせが可能です。
会社情報
一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンは、2014年に設立され、「カッコよく、稼げる、革新的な水産業」をテーマに次世代の漁業を支援しています。そして2024年までに、三陸地域で1000人の新しい職種「フィッシャーマン」を目指しています。
同様に、株式会社ライトハウスは、漁業のデジタル化や効率化を図るIoT技術を駆使した企業です。これからの水産業に大きな変革をもたらすでしょう。