Vlightupとユニファ・テック、革新的なセキュリティソリューションを発表
2026年に向けて、暗号資産業界での安全性と効率性を高めるために、Vlightup株式会社と株式会社ユニファ・テックが手を組みました。両社は、暗号資産セキュリティを提供するVlightupの技術と、ユニファ・テックが構築した工事不要・高セキュリティの『セキュアブース』を統合した新製品、『エンタープライズウォレット・セキュアブース』を発表しました。
この新しいソリューションは、暗号資産やステーブルコインの運用を行う事業者に対して、自宅やサテライトオフィスからも高いガバナンス要求に応じた運用を実現することを目指しています。夜間の出社や待機を削減しつつ、業界が求める高い安全性を確保することが可能になります。
背景:サイバー攻撃と人材リスクの増加
最近、暗号資産関連の事業者においては、システムリスク管理や利用者資産の保全、BCP(事業継続計画)などの重要性が高まっています。それにより、運用の分散性と内部統制を両立させることが求められています。
しかし、現場の実情は厳しく、運用が本社サーバ室に依存していることや、夜間や休日の待機が必要な運用シフトが多く見られます。これらの課題によって運用担当者の負担は増加し、人材確保や維持が難しくなっているのが現状です。
エンタープライズウォレット・セキュアブースの概要
新たに開発された『エンタープライズウォレット・セキュアブース』は、暗号資産の運用に特化した物理とサイバーが統合されたソリューションです。このシステムでは、VlightupのTRUSTAUTHYに含まれる衛星測位に基づいた位置情報確認技術(GeoAuth)と分散型署名技術(GeoMPC)、さらにユニファ・テックのセキュアブースが融合されています。これにより、役員の自宅やサテライトオフィスを本社サーバ室と同等の運用拠点にできます。
主な特長
1.
自宅がセキュリティルームに
准天頂衛星の情報を利用して、特定の場所に存在することを暗号学的に証明します。
2.
AI監視機能
ブース内のAIカメラにより、本人確認ができているときにのみ、資産の移動を許可する仕組みが組まれています。この仕組みで、物理的にブース内に適切な権限者がいない限り、資産は動かないように設計されています。
3.
夜勤ゼロの運用モデル
深夜や休日の待機を減らし、自宅のセキュアブースからの迅速な対応が可能になります。これにより、BCPの実効性も向上します。
想定される利用場面
このシステムは、企業間決済プラットフォームの運用や、暗号資産交換業者のコールドウォレット承認、金融機関の分散カストディ拠点など、さまざまな場面での利用が想定されています。
実際の導入効果
試算によると、深夜の出社や待機を減らすことにより、運用要員の拘束時間を45%も削減できる可能性があるとされています。また、インシデント発生からの復旧時間も大幅に短縮が見込まれます。
先着企業に対するオファー
Vlightupは、2026年1月より本利用を拡大し、暗号資産業者や資金移動事業者向けに『エンタープライズウォレット・セキュアブース』の受注を開始します。先着5社には無料の運用診断オファーを実施し、夜間対応プロセスの可視化や改善点のフィードバックも行う予定です。
結論:新しい働き方の提案
この新しいシステムは、暗号資産分野でのセキュリティと業務効率を両立させるための大きな一歩です。リモートワークをしながらも、安全に資産を管理できる環境を提供することで、未来の働き方を支援します。
詳しい情報や導入に関する相談は、Vlightupの公式ウェブサイトをご覧ください。