染めQテクノロジィとリノビアが手を組む新たなインフラ補修の時代
2024年12月27日、リノビアパートナーズ合同会社が運営するリノビア1号投資事業有限責任組合(以下、リノビア)は、老朽化した構造物の補修・補強材を開発する株式会社染めQテクノロジィ(以下、染めQテクノロジィ)との資本業務提携契約を締結しました。この提携は、日本のインフラ市場における新たな進展として注目されています。
業務提携の意義と背景
染めQテクノロジィは、建築物やインフラの劣化対策に特化した素材の開発・製造・販売を行っている企業です。特に、自社開発の新素材は、躯体との密着力が非常に高く、従来の補修方法と比較して下処理工数や乾燥時間を大幅に短縮できるため、工事費用の削減に貢献しています。さらに、耐久性にも優れており、老朽化した構造物の延命化を図ることができます。
国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されていることからも、その技術の信頼性は明らかです。国内のインフラ補修市場は年々その重要性を増しており、年間16兆円を超える規模を誇ります。今回の資本業務提携は、老朽化した構造物に対する補修・補強のニーズに応える一石となるでしょう。
提携による具体的な施策
今回の提携により、染めQテクノロジィの持つ技術力とリノビアの商業ネットワークを融合させ、多くの民間企業や自治体が直面する長寿命化の課題に取り組む方針です。具体的な施策としては、以下のような活動が予定されています。
1.
営業活動の強化: 道路、橋梁、鉄道、通信、電力など多岐にわたる民間インフラ企業や自治体への技術・工法の提案を進めます。
2.
パートナー企業の拡充: 新規施主獲得のための元請企業との連携強化。
3.
認定施工店の開設: 染めQテクノロジィの技術を取り扱うための施工店の拡大。
4.
卸売・物販事業の拡大: パートナー企業との協力を強化し、販売チャンネルを増やします。
5.
資金調達とM&Aの推進: リノビア2号ファンドの設立や戦略的M&Aによる事業拡大にも注力します。
将来の展望
染めQテクノロジィの代表取締役である菱木貞夫氏は、「この提携を通じて、インフラ補修市場における我々の位置を確固たるものにし、技術力を生かした持続可能な社会の構築に貢献したい」と語っています。この提携は、両社にとっての企業価値の向上だけでなく、地域社会や国全体に新たな価値を提供する可能性を秘めています。
将来的には、老朽化したインフラの補修に関する評価が高まり、両社が共同で推進する工法が広く採用されることが期待されます。また、リノビアの持つアクセスポイントを生かし、様々な業界層との連携が実現されることで、日本のインフラ補修市場が革新を遂げることでしょう。
企業情報
法人名:株式会社染めQテクノロジィ
所在地:茨城県猿島郡五霞町元栗橋5971番地31
代表取締役:菱木貞夫
設立:2002年1月
事業内容:老朽化したインフラ・構造物の補修・補強素材の開発・施工、DIY向け塗料の卸・販売
https://somayq.com/