官民連携SDGsプロジェクト、オンライン発表会が開催
2020年10月31日、午前10時より、官民連携によるSDGsプロジェクトの成果を発表するオンライン記者会見が行われます。このイベントは、コロナウイルスの影響を受けた中で、全国から集められた良質な提案をもとに新たなプロジェクトが生まれたことを報告するものです。
背景と経緯
新型コロナウイルスの影響で多くのリアルなイベントが中止になる中、全国各地の人々がSDGsへの関心を持てる場を設ける必要性が高まりました。これを受けて、2020年5月23日に行われた「SDGsオンラインフェスタ」の初回イベントには537名が参加し、多くの市民がSDGsに興味を持つことが確認されました。
さらに、2020年7月には、市民が企業にSDGsプロジェクトを提案する「SDGs提案グランプリ」を新設。3ヵ月後には決勝戦を予定していましたが、予想以上の提案が集まったため、企業の中にはそれ以前にプロジェクトを開始するものも出てきました。これに伴い、官民連携のSDGsプロジェクトをオンライン記者会見で発表することとなりました。
提案プロジェクトの紹介
発表されるプロジェクトは、以下の2件です。
1.
松山市×ANAホールディングスによるプロジェクト
「子どもたちの「第2のふるさと」を創造するサステナブル・ツーリズム」。これは、松山市が提案し、ANAホールディングスが協力を行います。
2.
埼玉県×ミスワールドジャパン埼玉によるプロジェクト
「街中みんなで子育てプロジェクト」。東京在住の大学生が提案し、ミスワールドジャパン埼玉が実施を検討中です。
また、他にも中学生のファイナリストたちの提案や、発展的なプロジェクトが検討されています。
松山市とANAホールディングスの取り組み
松山市からANAホールディングスへの提案では、コロナ禍によって抱える子どもたちの「経験の貧困」を克服することに取り組みます。具体的には、SDGs未来都市に選定された松山市が、子どもたちに特別なサステナブルツアーを提供します。これにより、松山を「第2のふるさと」と感じることができる関係を育むことが目指されています。
このプロジェクトには企業の協力もあり、平時では経験できない自然保護体験や仲間との交流が提供されます。これが、子どもたちの健全な成長を支える重要な要素とされています。
埼玉県の「街中みんなで子育てプロジェクト」
埼玉県で進行中の「街中みんなで子育てプロジェクト」は、渋谷区でボランティアをしている大学生の提案から始まりました。食堂でのボランティア活動を通じ、一般の大学生が企業に寄付金を求めることが難しいと実感した大学生は、県の後援を依頼しました。埼玉県は、彼の提案に賛同し、支援活動を具体的な形にする手助けを行いました。
このプロジェクトは、埼玉県だけでなく、全国の自治体への波及を狙っています。
今後の展望
30日の発表会では、これらのプロジェクトに加え、実施中の他の提案や進捗についても報告が行われる予定です。市民の参加意識を高め、SDGsの実現に向けた具体的な活動を推進するため、今後も継続的な取り組みが期待されています。イベントの詳細は、公式ホームページで確認できます。
このように、新型コロナウイルスによる影響の中でも、官民連携によるプロジェクトの実現が進んでいます。市民の積極的な貢献やアイデアが集結し、今後の社会にとって意義深い取り組みへと繋がっていくことでしょう。