CData SoftwareがMCP Serverのベータ版を発表
2025年5月8日、CData Software Japan株式会社は、401種類以上のAPIをサポートする新しいMCP Serverの無償ベータ版をリリースしました。このMCP Serverは、Salesforce、Jira、kintone、Google Sheetsなど多種多様なSaaS、RDB、NoSQL、DWHに対応しており、より効率的なデータ管理と活用が可能になります。
ベータ版の主な機能
最初のベータ版には、Salesforceやkintoneなど26のSaaSおよびDWHへの接続を行うためのMCP Serverが含まれており、ユーザーはWindows上のClaude Desktopにアクセスできる自動設定ツールも用意されています。今後数ヶ月間で、さらに多くの400以上のコネクタやLLM、MCP Clientとの統合、Macオペレーティングシステムへの対応も進められるとのことです。無償ベータ版は2025年末まで利用が可能で、CDataの公式ウェブサイトから簡単にインストールできます。
さらに、CData MCP Serversのコンセプトや技術解説に関するハイブリッド形式のローンチセミナーが開催される予定です。このセミナーでは、MCP技術についての詳細や活用法が解説されます。
CData MCP Serversとは?
CData MCP Serversは、AIエージェントが外部データソースやサービスと安全に双方向接続を行うために開発されたもので、Anthropicが提供するMCP(Model Context Protocol)を実装しています。MCPの標準は、AIが外部システムとどのように通信するかを定義しており、その能力はMCP Serverの機能やAPIの実装に大きく依存します。
各CData MCP Serverは、Salesforce、Jira、kintoneといった大規模なエンタープライズアプリケーションを、SQLベースの表形式モデルに変換し、柔軟なAPI操作を提供します。これによりAIエージェントは、従来のリレーショナルデータベースと同様にデータの探索やクエリの実行が行えるようになります。さらに、データの書き込み、更新、削除およびストアドプロシージャのサポートもあり、AI主導のワークフローやアクションも実現可能です。
借り物デモと活用方法
例えば、JiraのCData MCP Serverを通じてのデータ抽出や分析が可能で、ユーザーは簡単な質問形式で情報を引き出せます。例えば、「未解決のバグはいくつありますか?」や「現在のスプリントのTo Doタスクは?」などの問いに対し、MCP Serverが即座に応える仕組みです。これにより、複雑なデータ操作が必要なくなり、ユーザーは直感的に操作できるようになります。
特に注目すべきは、複数のデータソースを組み合わせた連携も可能で、「Jiraから今月の完了した課題を抽出し、kintoneのプロジェクト経理アプリに登録する」といった高度なタスクも容易に実行できます。
CData MCP Serversの特徴
CData MCP Serversは以下の機能を持ち、ユーザーに多くのメリットを提供します。
- - 柔軟なデータ読み取り: API上にUNIVERSAL SQLレイヤーを提供し、AIエージェントに自然な質問が可能となります。
- - データの書き込み・更新・削除のサポート: レポーティングだけでなく、オペレーションの自動化やマスタメンテナンスにも貢献します。
- - エンタープライズグレードのセキュリティ: 自社開発のコードで外部依存リスクを低減し、エンタープライズユーザー向けのガバナンスを確保。
また、CData MCP Serversでは、各種APIを活用して、データの取得や操作が行える様々なツールが提供されています。具体的には、テーブル取得、列リスト構成、クエリ実行、データ操作などの機能が含まれています。
セミナーの詳細
CDataは「400種類を超えるAPIに対応したCData MCP Serversローンチセミナー」を開催します。ここではMCP Serversの機能や活用法を深く掘り下げ、その開発背景やテクニカルな話題についても説明します。セミナーは2025年6月17日に都内で行われ、オンライン配信も予定されています。興味のある方は早めの申し込みをお勧めします。
まとめ
CData MCP Serversは、AIエージェントが効果的にデータを活用するための強力なツールです。無償ベータ版の導入により、多くの企業はデータ管理の効率化と業務プロセスの自動化を実現できる可能性を秘めています。この機会を利用して、ぜひ新しいテクノロジーを取り入れてみてはいかがでしょうか。