KasperskyがAIM Globalに加盟し持続可能なAIを推進
2024年12月2日、Kasperskyは国連の専門機関である国際工業開発機関(UNIDO)が提唱する「Global Alliance on Artificial Intelligence for Industry and Manufacturing」(AIM Global)への加盟を発表しました。この加盟は、企業の持続可能性とイノベーションの促進に向けた重要な一歩であり、AIM Globalの理念とKasperskyの目指す方向性が合致していることを示しています。
AIM Globalの目的とKasperskyの役割
AIM Globalは2023年に設立され、AI技術の責任ある発展と産業界への浸透を図るために設立されたアライアンスです。国連事務総長の「私たちの共通の課題」に基づき、企業、政府機関、国際機関、業界リーダーが協力して、AIの持つポテンシャルを最大限に 引き出すことを目指しています。Kasperskyは20年以上にわたるAIや機械学習(ML)の経験を活かし、今後の取り組みでAIM Globalの使命に貢献することを期待しています。
Kasperskyによって得られた専門知識を通じて、AIM Globalは産業界におけるAIの実践的かつ倫理的な使用に関するベストプラクティスを広め、さらにはスマートホームデバイスからロボット製造まで、AIを利用する際のサイバーセキュリティリスクに関する理解を広げる役割を担っています。これにより、AI技術の安全な活用が促進されます。
KasperskyのAI倫理とサイバーセキュリティの取り組み
KasperskyはAIがもたらすサイバーセキュリティの脅威について分析を続けており、倫理的な使用の重要性を訴えています。2023年には国連のインターネット・ガバナンスフォーラムで、AIの倫理的使用に関する原則を発表しました。この原則はAIM Globalが掲げる「産業におけるAIの責任ある使用の原則」と一致し、透明性、説明責任、コラボレーション、信頼性、プライバシーの重視を強調しています。Kasperskyはこれらの原則に基づき、共同の取り組みを進めていくことを約束しています。
CEOのユージン・カスペルスキーのコメント
KasperskyのCEO、ユージン・カスペルスキー氏は、AIM Globalへの加盟について「このアライアンスに参加することを大変嬉しく思います。AIM Globalは共通のビジョンを持つステークホルダーが集まり、AIを責任ある形で活用しようとしています。私たちもこのコミュニティの一員として、持続可能なAIの使用を目指す新しい戦略的パートナーシップを構築し、AIを通じてポジティブなイノベーションを推進していきます」とコメントしました。
AIM GlobalとKasperskyの今後の展望
KasperskyがAIM Globalに加盟したことにより、同社のAIテクノロジーリサーチセンターが蓄積した知識が生かされ、産業と製造業におけるAIの運用において新たな可能性が広がります。これにより、より安全で持続可能な社会の実現に向けた取り組みが進むことが期待されています。
今後もKasperskyは、AI技術がもたらす可能性を探求し、安全で倫理的な使用がなされるよう、様々な活動を展開していくことを表明しています。これにより、産業界でのAI活用の進展と、より持続可能な未来の構築に貢献することでしょう。