RBB TODAYの通信分析
2013-08-28 16:30:19
RBB TODAYが発表したスピードテスト分析の結果が明らかにする通信事情
スマートフォン通信速度の新たな実態
株式会社イードが運営するITニュースサイト「RBB TODAY」は、スマートフォン向けのスピード測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」のユーザーが計測したデータを元にNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルのネットワーク速度を比較し、その結果をまとめたレポートを公開しました。この分析は、特に東名阪地域における通信速度の状況を詳しく示しています。
スピード測定アプリの背景
「RBB TODAY SPEED TEST」は、2012年にAndroid版とiPhone版がリリースされ、以来日本全国で約50万件のダウンロードを達成した人気アプリです。このアプリは、イードが提供する測定サーバとのデータ通信を通じて、利用者のスマートフォンの回線速度を計測します。今回のレポートは、2013年4月から6月のデータを活用し、ユーザーから得た739,853件の実測データを基に構成されました。
LTE接続率と通信速度の結果
レポートによると、調査期間中におけるKDDIのAndroid端末は、LTE接続率が99.1%という高い数値を記録しました。これに対し、NTTドコモとソフトバンクのAndroid及びiOS端末はそれぞれ84%台に留まり、KDDIが圧倒的な優位性を持っていることが明らかになりました。
また、スピードについてもKDDIが優れており、特に8Mbps以上のスピードでの接続率は82.3%に達し、さらに16Mbpsへの接続確率も53.8%と高い数字を記録しました。これに対して、他のキャリアは70%前後であり、KDDIのネットワークインフラの充実が窺えます。
地域別の分析結果
地域別に見ると、関東、中部、関西での平均スピード比較ではKDDIのLTEが最も速く、例えば関東地域では13.6Mbps、中部では16.4Mbps、関西では14.4Mbpsという結果が得られました。これらの数値は前回調査時に比べ、大幅に向上しています。この背景には、LTE基地局の急速な整備があると考えられています。
都道府県別の傾向
全国各地の都道府県別のLTE接続率を見ても、KDDIのAndroidは全ての地域で90%以上の接続率を維持しており、通信速度の面でもKDDIが優勢であることが再確認されました。これらの結果は、LTEの基地局設置が均等に進められていることを示唆しています。
今後の通信環境に対する期待
今回のレポートによって、KDDIとソフトバンクモバイルが急速にネットワーク構築を進めていることが浮き彫りになりました。特にKDDIの800MHz帯のプラチナバンドを利用したLTEの整備が進んでおり、他キャリアに対して接続率の点で優位に立っていることが分かりました。これに対し、NTTドコモもプラチナバンドを使用していますが、地域によっては接続率にムラがあることが懸念材料です。今後、さらなる通信環境の向上に寄与するためには、各キャリアの基地局の拡充と技術革新が必要不可欠です。
アプリの入手方法
「RBB TODAY SPEED TEST」は、AndroidおよびiOS向けに提供されており、利用者は容易にアプリをダウンロードし、自身のスマートフォンの通信速度を測定することができます。アプリについての詳細は、公式サイトから確認できます。
まとめ
全体として、今回のレポートは日本におけるスマートフォンの通信環境の改善を顕著に示す結果となりました。特にKDDIのLTEに関する強みが際立っていますが、今後はNTTドコモやソフトバンクも技術的な先進性を発揮し、競争をより激化させていくことが期待されます。
会社情報
- 会社名
-
株式会社イード
- 住所
- 東京都中野区中央一丁目38番1号住友中野坂上ビル1階・16階
- 電話番号
-
03-6304-0091