メドレーと百五銀行、医療・介護支援での新たな協業がスタート
株式会社メドレーは、三重県に本店を構える百五銀行との協業を通じて、東海地方における医療・介護・福祉事業所への業務支援を強化することを発表しました。この取り組みは、地域の医療・介護・福祉事業所が抱える人材育成における課題解決を目指したもので、百五銀行を仲介として実施されます。
介護人材不足の深刻さ
日本は少子高齢化が進行しており、2040年までに約35%の人口が65歳以上に達すると予測されています。この状況により、医療・介護・福祉領域では、深刻な人材不足が懸念されており、特に介護職員については約57万人の不足が試算されています。
この人材不足に対処するため、今日の介護業界ではITの活用が求められています。人材確保だけでなく、業務の効率化や生産性を高めるための職員教育が急務となっています。しかし、多くの地域でアナログな方法が依然として一般的で、効率的な管理が難しい現状があります。
協業の内容と目的
今回の協業では、百五銀行を通じて、メドレーが提供する「ジョブメドレーアカデミー」を地域の介護事業所に展開します。このオンライン動画研修サービスは、質の高い講義を提供し、職員が時間と場所にとらわれずに学べる環境を整えています。これにより、研修にかかる業務の効率化が図られ、事業所は利用者への介護により多くの時間を費やすことが可能になります。
メドレーは「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションを掲げ、様々なITサービスを展開しています。百五銀行も地域の医療・介護・福祉産業の活性化に寄与するため、幅広い支援を行っており、この連携により地域の人材育成を強化できると考えています。
ジョブメドレーアカデミーとは
「ジョブメドレーアカデミー」は、介護・障がい福祉・在宅医療向けのオンライン研修プログラムであり、プロ講師による多様な講義が特徴です。受講者は、自身のペースでさまざまなプロフェッショナルな知識を学び、仕事に活かすことができます。さらに、講義動画をスマートフォンやパソコンを使って視聴できるため、手軽にアクセスできる点も好評です。
また、受講状況の確認や研修資料のダウンロード、オリジナル動画の投稿が可能で、多言語対応も行っているため、幅広いニーズに対応しています。これにより、事業所は業務の効率化を図りながら、質の高い人材の育成につなげることができるのです。
今後の展望
メドレーは、2024年9月に埼玉りそな銀行との協業を発表した実績を持ち、今回の百五銀行との取り組みは東海地方で初の試みとなります。今後も日本全国の金融機関と連携し、地域の医療・介護・福祉サービスのより良い運営を支えていく意向を表明しています。
地域産業の課題を解決し、医療・介護が抱える人材不足を軽減するため、メドレーはその使命を全うし続けます。百五銀行との協業がどのような影響をもたらすのか、今後の活動に注目が集まります。