保育施設運営管理士検定2級が新設されます
保育業界に新たな風が吹き込まれます。一般社団法人 未来創造連携機構の『これからの保育研究所』が、主任保育士を対象にした新資格『保育施設運営管理士検定2級(通称:主任検定)』を2025年11月に立ち上げることを発表しました。この資格は、保育現場のリーダーシップを強化し、管理職のスキル向上に寄与することを目的としています。
現代の保育現場が直面する課題
今日の保育現場は、少子化や人材不足といった深刻な課題が横たわっています。職員の定着率向上や育成、保護者とのコミュニケーションの強化、さらには組織的な運営能力の向上が求められます。それに応える形で、主任保育士が持つべきスキル、すなわちリーダーシップや人材育成の能力が期待されるのです。さらに、主任保育士は職員と施設長の間でのコーディネーターとして重要な役割を担っています。
検定の目的と内容
『保育施設運営管理士検定2級』は主任保育士が抱える課題を明確化し、現場マネジメントのスキルを可視化することを理念としています。以下の5つの領域に分かれた内容で構成されており、学術知識と実践の両方に基づくスキルアップが期待されます。
1.
基礎力:論理的思考、批判的思考、水平思考などを学び、判断力を養成。
2.
コミュニケーション:伝える力、受け取る力、非言語表現、文章力を実践的に習得。
3.
人材育成:ティーチングやコーチングの手法を使って職員育成を体系的に学ぶ。
4.
保護者対応:信頼関係構築やクレーム対応の力を研磨。
5.
チームビルディング:リーダーシップ、ファシリテーションの技術を身につける。
第1回主任検定の詳細
2025年11月16日(日)に行われる第1回主任検定は、オンラインで筆記試験を実施します。受験料は10,000円(税別)で、テキスト購入の場合は別途同額が必要となります。また、対策講座運営も計画されており、e-learning動画と直前対策講座で合計40,000円(税別)。受講者特典として受検料やテキスト代が無料になるほか、施設内の研修に流用可能です。
また、受験希望者には説明会も設けられており、2025年9月11日と10月7日にオンラインで開催されます。参加は自由ですが、事前登録を推奨しています。
新資格を生かした保育現場の未来
この新しい資格『保育施設運営管理士検定2級』が導入されることで、主任保育士の役割はますます重要になってくるでしょう。保育現場の課題解決に寄与する人材を育成するために、今後の取り組みに期待が寄せられています。保育業界をより魅力的なものにするため、この検定が一助となることでしょう。保育の質を向上させるための第一歩として、この資格に関心を持ち、参加することをお勧めします。