土浦亀城邸の魅力と公開情報
株式会社ピーオーリアルエステートは、2024年3月に竣工したポーラ青山ビルディングの敷地内に、東京都指定有形文化財である土浦亀城邸を移築し復原しました。一般公開の予約が2024年9月2日から始まります。
一般公開について
一般公開は、2024年9月25日(水)と28日(土)の予定で、1日あたり2〜3回のガイドツアー形式で実施されます。各回は15名の定員で、観覧料は1,500円です。10月以降も複数日程で予約が可能になりますので、詳細は公式ウェブサイトをチェックしてください。
土浦亀城邸の歴史と特徴
この邸宅は1935年に完成した戦前のモダニズム住宅の傑作です。設計したのは、著名な建築家・土浦亀城氏とその妻・信子氏。建築当時、土浦氏はその新しさに感動し「非常に新鮮だった」と述べています。土浦邸は、インターナショナルスタイルに則り、機能的で快適な住空間を提供していました。
蘇る当時の魅力
移築にあたっては、建物の意匠や技術が忠実に再現され、当時の構造材料や設備も随所に残されています。具体的には、1935年の部材を使用し、最新の技術を織り込んだ耐震と防水の機能が強化されています。さらに、原設計同様、土間やスキップフロアなど、立体的な空間が体験できるよう設計されています。
復原のプロセス
土浦亀城邸の復元作業は、2018年に始まりました。文化財としての価値を保ちながら、62年にわたり彼らの家族が住んでいた空間を見事に再現。特に、2次資材や家具はオリジナルのデザインを可能な限り忠実に復刻しました。これにより、訪れる人々はその時代の空気を感じながら、快適に過ごすことができるでしょう。
ユニークな見どころ
1.
価値ある文化財の保持: 土浦亀城邸は、現在も多くの人に愛され続けている日本のモダニズム建築の一例です。復元時には、オリジナルの意匠を最大限に生かす方法が模索されました。
2.
生活感のある空間: 土浦夫妻の使用していた生活用品や家具も復元され、その暖かい雰囲気が大切にされています。
3.
建築技術の再現: 木製の建具や外壁など、オリジナル部材の再使用が徹底され、歴史を感じる建物に生まれ変わりました。
さらに、文化財としての価値を保つだけでなく、現代の移築技術も駆使して行われたのがこのプロジェクトの特長です。移築先の南青山では、文化財管理や運営がしっかりと実施されることが約束されており、今後も長く一般に公開され続ける予定です。
この貴重な機会に、土浦亀城邸を訪れ、戦前のモダニズムの魅力を体感してみましょう。公開日程や予約に関する詳細は、公式サイトでご確認ください。